- 2023/12/22 掲載
午前の日経平均は反発、前日の下落の反動で買い優勢
日経平均は前営業日比117円高と、底堅くスタート。前日の米市場でハイテク株比率の高いナスダック総合が1%超高となったことを好感し、半導体や電子部品などハイテク銘柄が堅調に推移。日経平均の指数を押し上げ、一時230円超高まで上昇した。ただ、次第に半導体株の上げ幅が縮小したほか、一時的に為替が円高に振れたことを受けて、日経平均は26円高まで上げ幅を縮める場面もあった。
総務省が発表した11月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は106.4と、前年同月比2.5%上昇した。ロイターがまとめたコアCPIの民間予測2.5%上昇に一致した。市場予測通りとなり「相場の反応は限定的」(国内証券・ストラテジスト)との受け止めが聞かれた。
きょうの日本株について市場では「前日値下がりした分の自律反発の買いが中心のようだ」(フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏)との指摘が聞かれた。笹木氏は目先の日経平均について、日本独自の材料で高値更新となるのは難しいのではないかと話す。ただ、年内の取引日数が少なくなる中、「来週の米国株が上値を追う展開となれば、日本株もつられて年初来高値トライとなる可能性はありそうだ」という。
TOPIXは0.46%高の2336.77ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆6902億3700万円だった。東証33業種では、海運、銀行、パルプ・紙など29業種が値上がり。不動産、輸送用機器、繊維など4業種は値下がりした。
個別では、東京エレクトロンが小幅高、アドバンテストが小幅安だった。信越化学工業は2.8%高と堅調で、日経平均を27円ほど押し上げた。指数寄与度の大きいファーストリテイリングは値下がり、ソフトバンクグループは小幅高だった。
ベネフィット・ワンは6%超高。第一生命ホールディングスが前日、同社の株式公開買い付け(TOB)価格について2123円に決定したと発表したことが手掛かり材料となった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1329銘柄(80%)に対し、値下がりが284銘柄(17%)、変わらずが46銘柄(2%)だった。
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