- 2023/12/22 掲載
ノルウェー当局、サスペンション不具合でテスラ調査
[ストックホルム 21日 ロイター] - ノルウェー公営道路局はロイターに、米電気自動車(EV)大手テスラの調査を始めたと明らかにした。同社車両に搭載されたサスペンションの不具合に関するもので、今後リコール(回収・無償修理)に至る可能性がある。
同局は昨年9月にテスラへの問い合わせを開始。テスラ車「モデルS」と「モデルX」について、サスペンションを構成する「リアコントロールアーム」の破損に関する利用者からの苦情を精査するよう同社に要請した。
同局はこの不具合が「重大なリスク」をもたらすと判断した場合、全ての年型の両モデルをリコールするようテスラに推奨する可能性がある。一方で、安全上の問題がないと判断した場合は何の措置も取らずに調査を終えるか、調査継続を判断する可能性もある。
同局はクリスマスまでに判断を下す見通し。メーカーがリコールを拒否した場合も、同局が実施を命じる権限がある。
ロイターは先に、テスラがサスペンションやステアリング部品の欠陥を認識しながら、不具合の頻発をドライバーのせいにしていたと報道。報道はテスラの社内文書や元従業員の声に基づいている。
ノルウェーでは昨年、テスラ車のコントロールアームが突然破損するなどの苦情が10件以上寄せられ、当局の調査につながった。
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