- 2023/12/19 掲載
ECB、20行に資本積み増し求める 貸倒引当金の不足を指摘
金利の急上昇と経済成長の鈍化により企業の経営破綻が増えると予想され、ECBは銀行に十分な引当金を積むよう促している。
不良債権から生じるリスクに対する備えが不十分で、ECBが期待する水準に達していないことが確認されたと指摘した。具体的な銀行名は明らかにしていない。
「金利の上昇により中期的に銀行の資金調達コストが上昇し、一部の資金調達先のボラティリティーが高まると予想される。これはECBが供給した資金の相当額の借り換え時期と重なる」と指摘した。
経済環境が低迷していることから資産の質が悪化する兆候が既に見られ、これにより不良債権が増加する可能性があるとの見方を示した。
銀行はまた気候変動関連リスクの管理における「欠点」を改善するよう求められるとした。最終期限は2024年末とし、その間にいくつかの暫定期限を設けた。
「この目的を支援するため、ECBの銀行監督部門はさまざまな手段を活用する用意がある」と説明し、資本の上乗せや行政指導、制裁措置などを挙げた。
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