住友生命保険は１９日、今年の世相を映した創作四字熟語の最優秀・優秀作品を発表した。最優秀作品には、プロ野球阪神で優勝を意味したスローガン「アレ」を選手やファンが唱和し、３８年ぶりの日本一に輝いたことを初志貫徹にかけた「アレ貫徹」が選ばれた。

優秀作品には物価高関連で二つを選出。電気代高騰で節電に努めた今年の夏を「電高節夏」（でんこうせっか）と表現した。「一家断卵」（いっかだんらん）は、値上がりで卵が食卓に並ぶ回数が減った風景を表した。

マスク着用が個人の判断に委ねられ、笑顔が見られるようになったことを「歯顔溢笑」（はがんいっしょう）と喜んだ。米実業家イーロン・マスク氏によるＸ（旧ツイッター）買収で、ロゴマークが青い鳥から「Ｘ」に変更されたことを「鳥了X来」（ちょうりょうばっこ）と皮肉った。

創作四字熟語は１９９０年に始まり、今年で３４回目。９～１０月に２万３９３３作品の応募があり、歌人の俵万智さんが審査した。



◇創作四字熟語の最優秀・優秀作品 ▽アレ貫徹（初志貫徹）※

優勝の「アレ」を阪神タイガースとファンが徹底 ▽電高節夏（電光石火）



電気代高騰で節電の夏に ▽一家断卵（一家団欒）



卵高騰で食卓から減少 ▽性互理解（相互理解）



ＬＧＢＴ理解増進法が成立 ▽歯顔溢笑（破顔一笑）



マスク着用の個人判断で人々の笑顔も ▽鳥了Ｘ来（跳梁跋扈）



Ｘ（旧ツイッター）買収で、ロゴマークも変更 ▽戦酷胸痛（万国共通）



ひどくなるウクライナ戦争 ▽冠占聡覇（完全制覇）



藤井聡太棋士の八冠独占 ▽侍士奮迅（獅子奮迅）



野球侍ジャパンのＷＢＣ優勝 ▽時短節約（時間節約）



動画の倍速視聴で時間節約 （注）※は最優秀。カッコ内は元の四字熟語。

【時事通信社】