- 2023/12/19 掲載
世界的に目先はインフレ下振れ確実=世銀エコノミスト
需要面では(1)借り入れコスト増大(2)低調な国際貿易(3)財政当局の支援限定――が押し下げ要因として働くと分析。世界全体の経済成長がさえないことが、物価変動の4割を占める原油価格に下押し圧力となり続けると指摘した。
また世界的な供給制約に伴う物価上昇圧力も最近は歴史的に低い水準まで落ち着き、インフレ鈍化をもたらすと予想している。
世銀のエコノミストチームは「インフレは国家間での同調性が非常に高く、これらの要因が世界的に物価上昇率を切り下げる公算が大きいことを示唆している」と述べた。
ただインフレ環境がさらに改善するには、サービス需要がより減速し、労働市場がもっと軟化する必要があるし、地政学的緊張によって原油価格が再び高騰しかねない点も踏まえると「まだ祝杯を挙げるのは時期尚早だ」とくぎを刺した。
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