- 2023/12/19 掲載
ECB、利下げ「リスク冒せず」 経済全体を評価=ギリシャ中銀総裁
[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は、ECBは2024年半ばまでにインフレ率が安定して3%を下回ることを確認した上で、利下げに着手する必要があると述べた。
ストゥルナラス総裁はロイターのインタビューに対し「リスクを冒すことはできない。利下げに着手する前に、年央までにインフレ率が持続的に3%を下回ると確認する必要がある」と述べた。
その上で「単位労働コストやインフレ期待など全てで、インフレ率が2%に戻ると示される必要がある」とし、「経済の全体的な状態を評価しなければならない」と語った。
短期金融市場では現在、ECBは24年に合計1.5%ポイントの利下げを実施するとの見方が織り込まれている。
ECBは14日に開いた理事会で政策金利の据え置きを決定。インフレ期待の低下にもかかわらず金利は高水準にとどまると改めて確認し、利下げ観測を押し戻した。
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