- 2023/12/18 掲載
午後3時のドルは142円前半で小動き、日銀会合待ち
[東京 18日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤と変わらずの142円前半で取引されている。日銀金融政策決定会合の結果発表をあすに控え、値動きは小幅にとどまった。
週明けのドルは142円前半から半ばの狭いレンジ内で一進一退となった。日銀会合を前に見送りムードが強く、実需も含めて取引量は少なめだったという。他の主要通貨も全般小動きが続いた。
通貨オプション市場では、ドル/円の翌日物予想変動率(インプライド・ボラティリティー)が、前日の8%台から33%台へ急騰した。日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール=YCC)運用柔軟化を決め、ドルが上下3円の乱高下となった7月28日以来の高水準をつけた。
市場では、ドル/円の方向性を決める最大の要因は米国金利の行方で、日銀の政策変更はそこまで大きな影響を及ぼさないとの見方が一般的。だが、投機筋の中には「長らく続いた日本のデフレと低金利政策が大転換する最初の一歩になる」(ヘッジファンド関係者)と、強い関心を寄せる向きもあるという。
米商品先物取引委員会(CFTC)がまとめたIMM通貨先物取組状況によると、投機筋の円の売り越し幅は、12月12日時点で前週の10万4956枚から8万1131枚まで減少し、8月下旬以来4カ月ぶりの低い水準となった。
ドルは12日までの1週間で147円前半から141円半ばまで6円近い円高が進み、その後14日には140円後半まで下げ幅を広げた。市場では「日銀会合の結果次第で、円売りポジションがさらに巻き戻される可能性がある」(FX会社関係者)と、急速な円高進行を警戒する声が出ていた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 142.20/142.21 1.0914/1.0918 155.20/155.24
午前9時現在 142.33/142.34 1.0893/1.0897 155.06/155.07
NY午後5時 142.15/142.18 1.0893/1.0897 154.88/154.92
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