- 2023/12/18 掲載
米自動車業界団体、排ガス規制の大幅変更を政府に要求
David Shepardson
[ワシントン 15日 ロイター] - 米国で事業を展開する自動車メーカーの業界団体「アライアンス・フォー・オートモーティブ・イノベーション(AAI)」はホワイトハウスや米関連省庁に送った13日付の書簡で、これまでに提案された3つの自動車規制について、自動車メーカーがガソリン車の生産を拙速に停止するよう余儀なくされる恐れがあると指摘、大幅に変更するよう求めた。
米環境保護局(EPA)は2032年までに自動車の二酸化炭素(CO2)排出量を56%削減する基準案を発表。その結果、32年までに新車販売の67%が電気自動車(EV)になるとの推計を示した。
また米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は今年7月、32年までの新たな企業別平均燃費基準(CAFE)値を含む規制案を発表。32年の基準値を1ガロン当たり平均58マイルに引き上げ、乗用車には毎年2%、ピックアップトラックとスポーツタイプ多目的車(SUV)には毎年4%の燃費改善を求めた。
AAIは書簡で、これらの提案は「多数の内燃エンジン車と関連する収入を断念するよう強いるとともに、自動車メーカーにとってEVへの移行に必要な資金が減少する事態を、時期尚早に招く恐れがある」と警告した。
各省庁とホワイトハウスはコメント要請に応じていない。
書簡は、来年序盤に最終決定される見通しの規制が「自動車の電動化ペースを実質的に決定する」と指摘。AAIのジョン・ボゼラ最高経営責任者(CEO)は、政府の最高レベルの役職者が幅広く協力することが「極めて重要」と指摘。「提案された規制を修正するための実質的な作業」が意味のある形で進んでいるのかどうかを問いかけた。
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