- 2023/12/12 掲載
米でのETF活用度、機関投資家は個人を大幅に下回る=報告
[11日 ロイター] - 米国における上場投資信託(ETF)の活用度は、機関投資家が個人投資家を大きく下回っている。調査会社セルリ・アソシエーツがこのほど公表した調査リポートで、こうした構図が示された。
年金基金や財団などの機関投資家が保有するETF資産は1兆3000億ドル弱で、機関投資家の全保有資産の4.2%にとどまっている。
ETFの発行者はセルリに対して、業界資産の8割強は機関投資家ではなく個人投資家の資金に由来していると述べた。
セルリの商品開発ディレクター、ダニル・シャピロ氏は「最大手級機関投資家の一部はアクティブ運用型資産を好むし、オルタナティブ投資にも十分向いている。あるいはずっと個別需要に応じている仕組み商品を利用する。ETFは現金/流動性管理の手段として二次的な役割になる公算が大きい」と説明した。
調査に回答したETF発行者の37%弱は、機関投資家により多く受け入れてもらう上で最大の課題は、他の金融商品に比べて人気がない点だと指摘。26%は、ETFに関する教育があまり普及していないことも大きな課題だと述べた。
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