ドローンの遠隔制御システムを手掛けるブルーイノベーション（東京都文京区、熊田貴之社長）は１２日、東証グロース市場に上場する。公募などによる調達額は最大約９億５０００万円を見込み、研究開発費やドローン購入費に充てる。

１９９９年に「アイコムネット」として設立、２０１３年に現在の社名に変更した。ドローンを活用し、プラント施設や送電線の点検作業を自動化するサービスを提供。複数のセンサー情報からドローンが自己位置を推定する技術に強みを持ち、屋内など全地球測位システム（ＧＰＳ）が届かない場所でも自動飛行できる。点検作業の安全性向上やコスト削減効果があり、電力会社などで導入されている。

ドローンを使った物流システムの開発や、操縦士の育成支援事業も手掛けている。