• 2023/12/08 掲載

米新規失業保険申請、1000件増の22万件 労働市場の緩やかな失速示唆

ロイター

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[ワシントン 7日 ロイター] - 米労働省が7日発表した今月2日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は1000件増の22万件だった。労働市場は緩やかな減速傾向が続いている。市場予想は22万2000件だった。

この時期の申請件数は祝日の関係で不安定になる傾向があり、労働市場の明確な兆候を捉えるのは難しい。

11月25日までの1週間の継続受給件数は6万4000件減の186万1000件だった。

FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は、米連邦準備理事会(FRB)が急速に利下げにかじを切るほど、労働市場での累積的な悪化は見られないとし、「FRBは引き締めすぎるリスクと十分でないリスクがおおむね均衡するよう慎重に静観し続けるだろう」と述べた。

今回の新規失業保険申請件数は、8日に発表される11月の米雇用統計の調査期間とは重なっていない。ロイターのエコノミスト調査によると、非農業部門雇用者数は18万人増と予想されている。

国際的な再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、米国に拠点を置く企業が11月に発表した人員削減は前月比24%増の4万5510人だった。前年同月比は41%減った。

米労働省が5日発表した10月の雇用動態調査(JOLTS)によると、失業者1人当たりの求人件数は1.34件と2021年8月以来、2年2カ月ぶりの低水準だった。金利の高止まりを背景に、労働需要が緩和している。

米連邦準備理事会(FRB)は次回連邦公開市場委員会(FOMC)の最終日となる今月13日に政策金利を据え置くことを決めると予想されている。FRBは昨年3月に今回の局面での利上げを始め、現在は政策金利を5.25ー5.5%に設定している。

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