- 2023/12/07 掲載
英当局、MMF流動性拡大へ新規則案 引き出し殺到に対応可能に
[ロンドン 6日 ロイター] - 英金融行動監視機構(FCA)は6日、マネー・マーケット・ファンド(MMF)に関する新たな規制を提案した。金融市場が逼迫した場合に容易に売却できる資産の最低比率を大幅に引き上げる。
FCAは声明で、MMFが短期間の大量な資金引き出しに耐えられる十分な流動資産を持つことを保証する案だとした。
イングランド銀行(英中央銀行)は10月、MMFの耐性を高める必要があるという認識を示していた。
FCAはMMFの1日当たりの最低流動性要件を現在の約10%から15%に、1週間当たりで現在の約30%から50%にそれぞれ引き上げるべきだとした。
英国のMMFは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)初期に投資家からの資金引き出しが殺到し、国債など通常流動性のある資産の売却が困難となった。
FCAは最初に資金を引き出した投資家に有利となるMMFの規則を変更する意向も示した。
いずれの措置も、MMFが継続的な投資家の資金返還要求に応じるために資産の投げ売りを余儀なくされないよう、使用可能な流動性を高めることが目的という。
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