- 2023/12/04 掲載
金先物、初の1万円台=米利下げ観測で大幅上昇―大阪取引所
日本取引所グループ(JPX)の大阪取引所では4日、金先物相場が大幅上昇し、取引の中心となる2024年10月決済物は一時、1グラム当たり1万0028円を付け、1982年の取引開始以来初の1万円台に乗せた。前週末1日のニューヨーク金先物相場が、米国の利下げ観測から史上最高値を付け、国内市場でも買いが広がった。
1日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が行った講演を受け、FRBが来年は利下げに転じるとの見方から、米長期金利は急低下。これにより、金利を生まない資産である金の魅力が相対的に高まった。
イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザで攻撃を再開したことで、中東情勢不安から「安全資産としての金買い」(証券会社)も入った。ただ、取引序盤で1万円台に乗せた後は利益確定売りに押され、前週末比127円高の9839円で取引を終えた。
4日は金現物価格も上昇した。貴金属販売大手の田中貴金属工業(東京)によると、店頭小売価格(税込み)は1グラム当たり1万0928円と、前週末から209円上昇して最高値を更新した。
【時事通信社】 〔写真説明〕金地金=2022年8月、東京・銀座の「GINZA
TANAKA」
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