• 2023/12/04 掲載

海外バイヤーが商談ツアー=三陸・福島で、代替輸出先探しを支援

時事通信社

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日本貿易振興機構(ジェトロ)は4日、米国など3カ国の水産品バイヤーを招待し、三陸海岸沿いの青森、岩手、宮城の3県と福島県で商談ツアーを始めた。東京電力福島第1原発の処理水放出に反発する中国政府が、日本産水産物の輸入を全面的に停止。国内の水産業が打撃を受けており、海外バイヤーとのマッチングを通じて代わりの輸出先探しを支援する。

商談ツアーにはホタテやブリ、ウニなどに関心を持つ米国、カナダ、シンガポールの計6社が参加した。一行は同日朝、青森市の中央卸売市場で競りの様子を見学したほか、青森県産クロマグロの品質を確認。その後、水産卸「中水青森中央水産」(青森市)と約2時間、商談した。

参加した米水産卸の百瀬慶広最高経営責任者(CEO)は処理水放出の影響に関し、「ほぼないが、中華系の人たちに反応が出ている」と説明。「米国の客は、自分たちに何かできるなら購入をサポートしたいという思いを持っている。海外でもっと売れるよう提案していきたい」と話した。

ツアーは5日以降、岩手県宮古市や宮城県女川町、石巻市、福島県相馬市などの魚市場や水産事業者を訪問する。

【時事通信社】 〔写真説明〕日本貿易振興機構(ジェトロ)の商談ツアーに参加し、魚市場を訪れた海外の水産品バイヤーら=4日午前、青森市中央卸売市場 〔写真説明〕日本貿易振興機構(ジェトロ)の商談ツアーに参加し、魚市場を訪れた海外の水産品バイヤーら=4日午前、青森市中央卸売市場

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