- 2023/12/04 掲載
カナダ、11月の雇用者数は予想上回る伸び 失業率は小幅上昇
[オタワ 1日 ロイター] - カナダ統計局が1日発表した11月の雇用統計によると、雇用者数は前月比2万4900人増え、増加幅はロイター調査の1万5000人を上回った。失業率は5.7%から5.8%に上昇した。
統計局は人口増加ペースが雇用増加を上回っていると指摘した。年初からの月平均の雇用増加数は2万8000人。一方、月平均の人口増加数は約8万0800人。
ロイヤル・バンク・オブ・カナダのアシスタントチーフエコノミスト、ネイサン・ジャンゼン氏は「雇用は依然増加しているが、急速な労働力増加を吸収できるほど速いペースではない」と指摘。「カナダ中銀は来週(金利を)据え置くだろう」と述べた。
中銀が注視する正社員の平均時給は前年比5.0%上昇し、10月の年間上昇率と同水準となった。
11月の雇用増加は全てフルタイム労働者で、パートタイム雇用者の減少を相殺した。
ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツのチーフマーケットストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「詳細を見れば、カナダの雇用創出のエンジンは減速し続けて勢いを失っていることを示唆している」と指摘。「来年初めの利下げ期待を揺るぎないものにし、カナダ経済全体が減速していることの一因となっている」と述べた。
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