- 2023/12/02 掲載
米利下げ観測「時期尚早」=インフレ抑制に取り組む―FRB議長
【ワシントン時事】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は1日、南部ジョージア州アトランタで講演し、インフレ率を目標の2%まで下げるよう強く取り組んでおり「金融緩和の時期を臆測するのは時期尚早だ」と明言した。インフレ減速を示す指標などを受け、市場では来年3月にもFRBが利下げに転じるとの観測が浮上しているが、これをけん制した形だ。
パウエル氏はまた、物価安定を回復する上で金融政策が「十分に景気抑制的なスタンスに達したと、自信を持って結論付ける」のも早計と話した。FRBの利上げ局面が終わったとの見方が広がる中、拙速な判断を戒めた。
パウエル氏は、インフレ率が2%の物価目標に向かうと確信するまで「政策を景気抑制的に保つ」と強調。「適切なら、一段の金融引き締めを行う用意がある」と述べ、追加利上げの可能性を選択肢に残した。
【時事通信社】
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