- 2023/12/02 掲載
米インフレ率、2%に向け「軌道に乗っている」=シカゴ連銀総裁
[1日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は1日、今後数カ月間で住宅インフレの低下が見込まれるため、米インフレ率は連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に達する「軌道に乗っている」と述べた。
経済シンポジウムで「われわれが予想していた通りになっている」と指摘。一部のアナリストが懸念しているように、インフレ率が3%で停滞している「証拠はない」とし、「依然として2%に到達する軌道に乗っていると思う」とした。
また、昨年40年ぶりの高水準に達したインフレ率を打ち負かすというFRBの決意に対する国民の信頼がインフレの進展に貢献したほか、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)とその余波で混乱した労働力と商品の双方の供給が改善したことも支援したと語った。
一方、労働市場はバランスが改善されつつあるものの「非常に力強い」とし、米経済はインフレ率は鈍化するものの失業率は上昇しない「ソフトランディング(軟着陸)」に向かっているとの見方を示した。
来年の米経済に対する潜在的なリスクの中で最も重要なのは、中国の「メルトダウン」の可能性とした。
このほか、インフレの進展が停滞したり、住宅インフレが自身の予想通りに改善しなかったり、物価が再び上昇したりした場合には、「われわれはインフレを目標に戻すために必要なことを行う」と語った。
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