[上海 １日 ロイター] - 中国財政省はこのほど、来年の国債発行計画について金融機関の意見を調査した。事情を直接知る関係者２人が１日、明らかにした。

中国政府は１０月、２０２３年について１兆元（１４０１億１０００万ドル）の新規国債発行を承認。年度内にこれほど大幅に財政赤字が拡大するのは２３年ぶりで、予想外の動きと受けとめられた。また、地方政府が２４年の債券発行枠の一部を前倒し使用できるようにする法案も可決した。

関係筋によると、財政省は金融機関と非公開の会合を開催し、意見を調査した。来年にかけて円滑かつ安定的な国債の供給を図る狙いがあったという。

国債発行に関する最終結論はまとまっていないと関係筋は指摘。今回は、年間の国債発行に関する指針を示す毎年第４・四半期の定例会合ではなかったという。

同省からコメントは得られていない。