- 2023/12/01 掲載
中国恒大、債務再編の新提案で清算回避目指す=関係者
Clare Jim
[香港 30日 ロイター] - 中国不動産大手の中国恒大集団は債務再編の新たな提案を策定し、清算の回避を目指している。事情に詳しい関係者3人の話で明らかになった。
香港高等法院(高裁)の判事は10月、海外の債権者に対する債務再編の当初提案が無効となったことを受け、同社は審理が開かれる12月4日までに修正案を提出しなければならないとしていた。
関係者によると、恒大は今週、債務の一部を同社および香港上場子会社2社の株式と交換し、残る債務を海外資産に裏付けられた譲渡禁止条項付き証券で支払う新たな案を提示した。
海外資産には、恒大が保有する他社の少数株式や、自社の売掛債権が含まれている。譲渡禁止条項付き証券は、海外資産が無事に売却された際に買い戻されるという。
恒大は10月にも債務再編案を提示したが、大幅な元本削減につながると考えられる内容だったため、多くの債権者は不満を表明していた。
恒大は新提案で10月の提案に加え、自社株の17.8%と香港上場子会社2社株それぞれの30%を提示したという。
だが関係者の話では、恒大の業績が回復する見込みは薄い上、不動産業界の将来的な懸念が強まっているといった状況を踏まえると、債権者が新提案を受け入れる公算は小さいとみられる。
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