- 2023/11/30 掲載
緩和転換「時間かかる」=賃金・物価、慎重に判断―中村日銀審議委員
日銀の中村豊明審議委員は30日、神戸市で記者会見し、マイナス金利政策の解除と長短金利操作の撤廃を含む金融緩和策の転換時期について「まだ時間がかかる」との見方を示した。「(賃金も物価も上がらない)過去30年間を変える千載一遇のチャンス。慎重に見ないと取り返しのつかないことになる」と強調した。
中村氏は政策転換の条件として、物価と賃金が常に上昇していく好循環の実現を挙げた。その上で「良くなるはずという予想に基づいて先に変えてしまうのは危険だ」とし、時期は「決め打ちできない」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する日銀の中村豊明審議委員=30日午後、神戸市
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