- 2023/11/30 掲載
12月の食品値上げ677品=来年1万品に「収束」―帝国データ
帝国データバンクは30日、食品メーカーなど主要195社が12月に計677品目を値上げするとの調査結果を発表した。月別で今年2番目に少ない水準。来年分も既に判明しているのは1596品目にとどまり、年間では今年の3万2000品目超から最大1万品目前後に減る見通しで、帝国データは「値上げラッシュは当面収束する」(担当者)とみている。
12月は生乳取引価格の上昇に伴い森永乳業、雪印メグミルク、明治(東京)がバターを一斉に値上げする。「森永北海道バター」など、希望小売価格が500円弱だった200グラム入りの主力商品が各社とも約35~40円高くなる。「明治おいしい生クリーム」など、200ミリリットル入りクリームも15~20円程度アップ。乳飲料「雪印コーヒー」(1リットル)の出荷価格も引き上げられる。
乳製品以外では、オリバーソース(神戸市)が「どろソース」(360グラム)の希望小売価格を486円から561円に引き上げる。
帝国データは、メーカーが販売数量の落ち込みを警戒していることが、値上げラッシュ沈静化の要因だと分析する。ただ、来年は紙パックや食品トレーの値上げが見込まれる上に、人件費や物流費の高騰も想定され、4月以降に「断続的なラッシュが発生する可能性がある」(担当者)という。
【時事通信社】
PR
PR
PR