- 2023/11/30 掲載
法人向け貸し出し2.5兆円増=金利上昇で利ざや改善期待―りそなHD社長
りそなホールディングス(HD)の南昌宏社長は29日までにインタビューに応じ、日銀によるマイナス金利政策解除後の金利上昇局面を見据え、利ざや改善が期待される貸し出し業務を強化する方針を示した。グループ全体の法人向け貸出残高(平均残高)を、2023年3月期の18.8兆円から26年3月期までに2.5兆円増の21.3兆円に拡大するとした。
南氏は貸し出し業務について「(金利上昇で)インパクトをもたらすことができる領域だ」と強調。超低金利下では、事業承継支援など手数料収益の拡大を重視してきたが、今後は法人向け貸し出し業務の人員を増強。グループ内人材を活用するほか、即戦力となる中途採用も行い、26年3月期までに200人増やす計画だ。
特に脱炭素化投資などへの資金ニーズは高く、「世の中の変化に応じた領域で(貸し出しの)拡充余地がある」と指摘した。
公的資金完済から8年がたち、これまで蓄積してきた資本の活用も目指す。IT企業などの異業種に加え、地域金融機関との資本提携も視野に入れつつ「変化を見据えながら検討したい」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるりそなホールディングス(HD)の南昌宏社長=24日、東京都江東区
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