- 2023/11/29 掲載
半導体人材採用へ仙台市に拠点=年明けにも設置、1000人確保へ―SBIなど
SBIホールディングスと台湾の半導体受託製造大手、力晶積成電子製造(PSMC)が共同出資する企業が仙台市に半導体関連人材を採用するためのオフィスを開設することが28日、分かった。SBIとPSMCは、宮城県大衡村に2027年稼働予定の半導体工場を建設する計画で、年明けにも拠点を設け専門人材を含む1000人規模の確保を目指す。
採用拠点を設けるのは、2社が出資する準備会社「JSMC」(東京)。同社が現地に拠点を設けるのは初めてとなる。
JSMCは来年夏にも工場の建設に着工。回路線幅40~55ナノメートル(ナノは10億分の1)のほか、さらに微細な28ナノメートルのウエハー(基板)供給に乗り出す。フル稼働する29年以降は月4万枚の生産を見込んでいる。
東北大などと連携し、関連する知的財産の集積や生産の高度化にも取り組む。採用人材の一部は技術研修のためPSMC側に一定期間、滞在させることも検討。新拠点は採用のほか、日本国内での対面交流などにも活用する。
宮城県の村井嘉浩知事は「国内における半導体の安定供給に寄与し、東北の発展にも大きく貢献してもらえる」と期待を示している。
【時事通信社】
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