- 2023/11/28 掲載
ECB利上げ、必ずしも終了せず=独連銀総裁
市場は来年初めの利下げを織り込んでいるが、キプロスで講演したナーゲル氏は「必ずしも現在の利上げサイクルが終わったわけではない」とし「当然、インフレ見通しが悪化すれば、再び利上げが必要になる可能性がある」と述べた。
インフレ率が予想よりも早くECBの目標である2%に戻るという下振れサプライズの「可能性はかなり低く」、利下げについて推測するのは時期尚早だとも発言した。
同氏は、来年の経済成長が上向くと予測。賃金の伸びは依然として力強く、エネルギー価格下落によるディスインフレ効果は消滅したとし、バランスシートの「大幅な」縮小を通じて金融政策を一段と引き締める論拠があると主張した。
金融緩和はインフレ率が間違いなく2%に戻りつつある場合にのみ行うべきであり、その場合でも早すぎるよりは遅すぎる方が良いとの認識も示した。
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