- 2023/11/28 掲載
米10月新築住宅販売5.6%減の67.9万戸 市場予想下回る
9月の販売戸数は71万9000戸と、前回発表の75万9000戸から下方改定された。
10月の前年同月比は17.7%増。
米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、需要が多い30年固定住宅ローンの平均金利は10月下旬に7.79%と2000年11月以来、約23年ぶりの高水準を付けた。その後下がったものの、先週時点で7.29%と高止まりしている。
全米リアルター協会(NAR)が先週発表した10月の米中古住宅販売戸数は13年超ぶりの低水準に落ち込んだ。市場に出回っている中古住宅の在庫は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を50%近く下回っている。
一方、既に住宅を所有している人の多くは3%を下回る住宅ローン金利で購入していた。このため住宅を手放すことを控えており、新築住宅建設の需要を押し上げる要因となっている。
アポロ・グローバル・マネジメントのチーフエコノミスト、トーステン・スロック氏は「(住宅を持っている)世帯はパンデミック中に低水準の住宅ローン金利を適用したため、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが望ましい効果を示していない」との見方を示した。
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