- 2023/11/27 掲載
英首相が投資サミット開催へ 民間部門が368億ドル投資
[ロンドン 26日 ロイター] - スナク英首相は海外直接投資(FDI)の誘致を目指す投資サミットの開催を控え、民間部門が同国に295億ポンド(368億ドル)を投資すると発表した。
政府は先週、工場・機械の近代化に対する優遇税制を恒久化すると発表した。
首相官邸によると、オーストラリアのファンドであるIFMインベスターズとアウェア・スーパーがインフラ、エネルギー移行、手頃な価格の住宅など多岐にわたるプロジェクトにそれぞれ100億ポンド、50億ポンドを投資する。
スペインの電力大手イベルドローラも、送配電網など英国への投資を70億ポンド拡大するほか、米マイクロソフトも人工知能(AI)インフラに25億ポンドを投資する。
スナク首相は「グローバルな投資の誘致は、経済成長に向けた私のプランの中核にある」と表明。スナク氏は27日、ロンドンのハンプトン・コート宮殿で投資サミットを開催する。
英国を巡っては、欧州連合(EU)離脱を受けた政治や規制の不透明感で投資先としての魅力が低下したとの声が出ており、欧州ではフランスが英国を抜いて新規のFDIプロジェクト件数で首位となった。
スナク氏は、クリーンエネルギー、生命科学、先端技術といった産業への新たな投資は全国で質の高い雇用を創出すると指摘。
27日の投資サミットには、米投資会社ブラックストーンのスティーブン・シュワルツマン最高経営責任者(CEO)、米金融大手ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEO、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOらが参加する予定だ。
PR
PR
PR