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- 2017/09/30 掲載
「アジア人は優秀で金持ち」のホントとウソ
「最速の成長」を遂げたアジア系人口
米国内のアジア系人口は多様だ。2000万人のアジア系アメリカ人のルーツをたどると、東アジア、東南アジア、インド亜大陸の20以上の国々が登場し、それぞれが独自の歴史、文化、言語などの特徴を持っている。さらに、米国内の全アジア系人口の94%のルーツを見てみると、そのルーツは19の国に絞られる。1つの出身国グループが米国のアジア系人口を独占しているわけではない。最も多いのは中国系、インド系、そしてフィリピン系だ。2015年に関しては、24%のアジア系アメリカ人(490万人)が中国系で、最も多い。2番目に多いインド系は20%(400万人)を占め、それに次ぐのがフィリピン系だった(19%、390万人)。ベトナム系、韓国系、そして日系は容易に100万人を超える。残りの13のグループは全て合わせて米国内の全アジア系の12%を占めるにとどまる。
アジア系移民はいつ、どこから米国にやってきたのか?
しかし、いつ、どのようにアジア系移民が米国に到着したのかにはばらつきがあり、それを調べると、なぜ特定の出身国グループの多くが米国生まれなのか、また、米国外生まれなのかがわかる。
たとえば、19世紀に現在のハワイ州にあったプランテーションで働くために米国に渡って来るようになった「日系の移民」は、「日系アメリカ人」の27%にとどまる。つまり、残りは「日系の移民」の子孫にあたるわけだ。一方、最近になって難民として米国にやってきたブータン系移民は、92%が米国外の生まれだ。
アジア系人口の急速な成長は、アジア系が結果的に最大の移民グループになることを示唆している。2055年にはヒスパニック系を凌ぐと見られる。50年後には、アジア系は米国への全移民の38%を構成することになり、ヒスパニックは31%を構成することになるだろう。
ブータン系(92%)とネパール系(88%)は、米国外生まれの割合が最も高く、ビルマ系(85%)、ミャンマー系(83%)、スリランカ系(78%)がそれに続く。
そのほかに目をやると、モン族(39%)と日系(27%)が米国内のアジア系の間で米国外生まれの割合が最も低い。
2010年以降、ヒスパニック系より、アジア系の移民の方が多く米国に入ってきている。この中には中国、インドから勉学や職を求めたり、米国内に暮らす家族と生活するためにやってくる新しい移民が含まれる。
その他のアジアけ移民は難民として米国に入り、その多くがベトナム戦争の終わりの時期に米国に到着した。ブータンとビルマからの移民が米国に来たのはそれよりも後のことだ。
【次ページ】アジア系アメリカ人は裕福なのか?
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