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新型コロナウイルス感染症の拡大によりデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みが2年早まったと言われている。だがリモートワーク1つとってもみても、うまく導入できた会社とそうでない会社の差は歴然としている。この差が生じる理由はどこにあるのだろうか。たった1日でリモートワーク環境を実現したフジテック CIOの友岡賢二氏に、同社の取り組みと、製造業がDXに成功するために必要な考え方を聞いた。
IT部門が見落としがちなリモートワークユーザーの課題
フジテックは、空間移動システムの専業メーカーだ。エレベーターやエスカレーターの研究開発や製造、据付、メンテナンス、修理、リニューアルを事業としている。製造現場、建設現場、保守現場という多様な現場を抱える同社では、各現場で仕事が完結するITツールとしてのリモートワーク環境をコロナ禍が本格化する以前から推進していた。オフィスワーカーの在宅勤務についても、CAD(コンピューター支援設計)のような高負荷・大容量データを自宅で行うには多くの支障があったが実行に移した。また、社員への在宅用PCの貸し出しやネットワークの増強といった取り組みに加えて、ヘッドセットや照明(USBリングライト)のIT標準品化といった他社の事例ではあまり見ない取り組みを行った。
フジテック 常務執行役員 デジタルイノベーション本部 デジタルイノベーション本部長の友岡賢二氏は、「緊急事態宣言中に、在宅勤務を自分自身で経験して、まず気づいたのは音声品質の重要性でした。状況を改善するため、業務用のヘッドセットを購入すると大きくストレスが減りました。また、オンライン会議の場合、室内の照明や窓の位置によって逆光になると、顔が暗くなり表情がよく見えません。大事なお客さまに与える印象を良くしたいと思い、照明を用意することにしたのです」と話す。
端末やネットワークの準備を考えないIT部門は存在しないだろうが、ヘッドセットや照明のことまでを自部門の職掌として考慮するIT部門は珍しいのではないだろうか。ユーザーの立場になって考える、そうした一歩進んだ同社のリモートワーク移行の取り組みを解説する。
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