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元日産のビジネス改革マネージャーが語る「データ分析」
データ&ストーリーLLCの代表を務める柏木吉基氏は、数多くの大手企業や自治体に対して「データ分析を武器にしたビジネス課題解決家」として、企業研修やトレーニング、コンサルティングなどのサービスを提供する傍ら、多摩大学大学院のビジネススクールと横浜国立大で教壇に立っている。同氏がクライアントに対して提供するのは、データ分析の専門家やデータサイエンティストを育成するプログラムではない。むしろ、データ分析が専門ではない立場のビジネスパーソンが、普段の仕事の中でデータを生かすための方法をレクチャーしている。
これまで実に多くのビジネスパーソンや学生に対してデータ分析のノウハウを伝授してきたが、大抵の人はデータ分析に対して誤解や過剰な期待を抱いているという。
「既存のデータに対してツールを適用するだけで、あれよあれよという間に新たな発見が得られるという幻想を抱いている方が多いようです。残念ながらそれは夢物語であり、現実には決して起こり得ません。私の研修は、まずはこの誤解を解くところから始まります」(柏木氏)
こうした誤解を抱く人は大抵の場合、データ活用のために統計学を学んだり、さまざまなデータ分析手法を勉強したりするが、結果的にグラフが量産されるだけで、データの活用には程遠いところで行き詰るという。これは何もデータが悪いわけでもなく、使用した分析ツールが悪いわけでもなく、分析者の知識に問題があるわけでもない。思うような結果が得られない最大の理由は、「アプローチが間違っているから」だと柏木氏は指摘する。
「まずは、何のためにデータを使うのかという『目的・問題』を明らかにする。次に、その目的を果たすためには『どんなデータ』を使えばいいかをしっかり吟味する。その上で、それらのデータを『どう見るのか』を検討する。実際にデータやツールをいじる前に、まずはこの3つの手順をしっかり踏むことが大事です。逆に言えば、この3つさえきちんとできれば、後はツールに任せるだけですから、データ分析の作業はもう9割方終わったようなものです」(柏木氏)
しかし残念ながら、これらの実務を正しく行うためのリテラシーとスキルを持った人は極めて少ないのが実情だという。そのため、どれだけ統計学を一生懸命勉強しても、あるいはどんなに素晴らしい分析ツールを導入しても、「目の前にあるデータから何かしらのパターンを読み出すこと」はできるかもしれないが、結局はそこから何ら価値ある成果が得られないケースが実に多く見られる。では、実際にこの3つの手順をどのように進めていけばいいのだろうか?
・入口で間違うと後のステップがすべて無駄に
・「馴染みのある」データを採用してはならない
・データ分析を目的にしないために
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