GAFAMに共通する「デジタルマチュリティ」とは? 強さのカギを握る“データ戦略”
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GAFAMの共通点は「デジタルマチュリティ」
企業を取り巻く環境が大規模かつ急激に進む中、複数の要因が絡み合い複雑な状況を生み出している。たとえば、米国と中国の貿易対立に起因する技術覇権競争、いわゆるデカップリングによりエコシステムの分断が発生し、日本の基幹産業である製造業が大きな影響を受けているなど、大きな社会変動が起きつつある。企業にとってSDGsへの取り組みも欠かせないものとなり、さらにはデジタルトランスフォーメーション(DX)の進捗なども相まって、既存の産業やビジネス、マーケットの定義が完全に覆され始めている。
また、GAFAMと呼ばれる巨大IT企業が台頭し、データとAIを武器にスケールとスピードで他のインダストリー(産業)を浸食。そして新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックが輪をかけたことで、消費者の行動、価値観が大きく変容し、しかも長期化している。
GAFAMのようなビジネスの勝ち組企業の共通点として、「デジタルマチュリティ(デジタル化の成熟度)」が高いことが挙げられる。データとAIをフルに活用することによって、競合他社よりも柔軟かつ迅速に外部環境の変化に対応し、さらにそれを戦略に組み込んでいるのだ。
勝ち組企業は、顧客のデータを持つことがビジネスの成功につながることを、データの重要性が叫ばれる前から理解していた。最近では、顧客による購買行動だけでなく、たとえばSNSのテキストデータや衛生写真、パートナーデータやオープンデータなど、さまざまな領域からデータを集め始めている。このように多方面から大量のデータを取得し、それをビジネス戦略の中核に据えてエコシステムに取り込むことで、無限のインサイトを得られるようになる。
では、これまでデータやAIの活用に注力していなかった企業は、不確実性高まる時代にどうすれば成長し続けられるのだろうか?
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