Win 95が現役?製造業のセキュリティ対策が一筋縄ではいかないワケ
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重大インシデント多数、製造業で注意すべき「OTセキュリティ」
現代において、ITシステムに対するセキュリティ対策を実施するのは企業にとって当然のことだ。 一方で、工場などの生産拠点を持つ製造業の企業では、その製造現場におけるセキュリティ対策も重要になっている。生産ラインや工程を監視・制御するシステムを制御・運用する技術「Operational Technology(OT)」の脆弱性を狙うセキュリティの脅威が深刻化しているのである。その背景には、IoT(モノのインターネット)に代表される技術の進化がある。モノやヒトが自在にデータをやり取りできる時代となった現在、工場とインターネットを結んでシステムを制御し、新たな価値を生み出そうとする動きが進んでいる。これまでインターネットとは無縁だった工場がインターネットとつながり、当然、サイバー攻撃の脅威にさらされることになるのだ。
特に電力をはじめとする社会インフラを担う企業の場合、万が一、攻撃を受けたときのインパクトは桁違いに大きい。実際、2010年にイランの核施設を停止に追い込んだマルウェア「Stuxnet(スタックスネット)」によるサイバー攻撃は、世界中の電力会社のセキュリティへの考え方を大きく変えたと言われている。
製造業においても状況は同様だ。2020年6月には国内でもホンダがサイバー攻撃によって国内外の工場を一時停止に追い込まれた例が記憶に新しい。
こうした事例を見れば、製造業においてはITセキュリティだけでなく、OTセキュリティも同時に対策しなければならないのは明白だ。ただ、OTセキュリティの重要性にまだ気づいていない企業や、気づいていてもどう対策すれば良いのか分からないという企業が大半を占める。
以降では、既存のOTセキュリティに隠された落とし穴、そしてITセキュリティとOTセキュリティを同時に強化していく方法について詳細に解説していく。
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