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  • 2010/08/24 掲載

【オラクルコーポレーション EPM/BI製品開発 ロバート・ガースティン氏】変化こそが成長をもたらす、統合基盤で攻勢かけるオラクルのBI/EPM戦略

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北米に端を発した金融危機は全世界に波及した。しかし、当事者である北米市場は先行き不透明ながらも、活気を取り戻しつつある。その一方で、日本企業がリーマンショック前の水準に戻ったかといえば、決してそうは言えない状況下にある。こうした温度差が生まれた背景にはいったい何があるのだろうか。米オラクルでBI(ビジネスインテリジェンス)を統括するシニアバイスプレジデントのロバート・ガースティン氏は、変化への適応力だと指摘する。

変化こそが成長をもたらす

photo
オラクルコーポレーション
シニアバイスプレジデント
ロバート・ガースティン氏
 「Oracle EPM & BI Summit 2010」で登壇したオラクルコーポレーション シニアバイスプレジデントのロバート・ガースティン氏は、日本と対照的な北米回復の理由について、「変化をいとわない文化的背景がある」と指摘する。「変化」こそが成長をもたらし、積極的にイノベーションを引き起こそうとする。ビジネスにおいても、変化を前提とした取り組みが多数行われていることが要因とみる。

 「BI(ビジネスインテリジェンス)は、変化を感じ取り、把握するうえで有効なツール。変化に強い北米では効果的に使われており、企業の力になっている。日本企業もBIをもっと活用しなければならない時代に来たのではないか」と、ガースティン氏は日本におけるBIの可能性を強調する。

 さらに、BIで変化を捉えたうえで、的確なベンチマーク指標を持ち、将来の業績見通しを計画したり、IFRS(国際会計基準)への対応を実現するには「EPM(エンタープライズ・パフォーマンス・マネジメント)」も無視できないと加える。「EPM/BIを統合し、真のPDCAサイクルを実現しなければならない」(ガースティン氏)

 もちろん、日本企業も変化への対応力については課題を感じ取っており、既にEPM/BI導入に向けて積極的な動きがみられるという。このような日本企業の動きに呼応するように、オラクルが3年ぶりに満を持して投入するのが「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 11g(以下、Oracle BIEE)」と「Oracle Enterprise Performance Management System R11.1.2(以下、Oracle EPM)」だ。

 では実際に、そのガースティン氏の講演を通して見えてきたオラクルの新しいEPM/BI製品の狙いとキーポイントをみていこう。

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