記事 ロボティクス 製造業“復活”のチャンス、「フィジカルAI時代」を迎える日本の可能性と落とし穴 製造業“復活”のチャンス、「フィジカルAI時代」を迎える日本の可能性と落とし穴 2025/04/23 7 今年の米国経済学会では、intelligence explosion(知能爆発)やAIエージェントの話題に加えて、フィジカルAIに関するエコノミストの議論も興味深かった。サイバー空間内での情報処理だけでなく、ロボティクスなど機械工学と結びついたAIの実装が身近になってきたからだ。自動運転車の商用化はその典型だろう。この動きは製造業を強みとする日本にとってチャンスともいえる。だが、そこには落とし穴もありそうだ。今回はフィジカルAI時代を迎える日本産業の可能性と課題について考えてみよう。
記事 AI・生成AI AIが「生と死の概念」すら変える? 安野貴博氏が見据えるテクノロジーの未来 AIが「生と死の概念」すら変える? 安野貴博氏が見据えるテクノロジーの未来 2025/04/19 4 自律行動するAIエージェント、核融合発電、AI創薬──これらはすべて、数年以内に商用化の兆しがある技術群である。とりわけAIの進化は、エネルギー・医療・金融を横断し、既存のビジネスモデルを再定義し、生死の境界すら揺るがしつつあるという。『はじめる力』を上梓した、AIエンジニアで起業家、SF作家の安野貴博氏が見据える、AIとともに進化するテクノロジーの行き先とは。
記事 ロボティクス 無法地帯だった「横浜の町工場」が大激変、5年かけた「職場と人材」の大改革とは 無法地帯だった「横浜の町工場」が大激変、5年かけた「職場と人材」の大改革とは 2025/04/16 14 横浜市で塗装ロボット事業、薪ストーブ事業などを展開する日鉄工営。前編では約5年かけて進めた「システム総刷新」について紹介した。だが、同様に着手しなければならなかったのが「無法地帯」と化した職場環境の改善や、人材面での改革だ。今では、従業員の平均年齢が5年間で50歳代から30歳代にまで下げるなど、成果を挙げている。そこで、後編では、人材面や職場環境に関する戦略や施策などについて、同社 代表取締役社長の紺野 亙氏と、企画業務部 部長補佐 森 玲菜氏に話を聞いた。
記事 ロボティクス 創業60年超えの町工場が「システム総刷新」、大失敗を経て挑んだ「6つの改革」とは 創業60年超えの町工場が「システム総刷新」、大失敗を経て挑んだ「6つの改革」とは 2025/04/11 15 創業60年以上の町工場、日鉄工営(横浜市瀬谷区)が、基幹業務システムをはじめとする「システム総刷新」に取り組んでいる。同社 代表取締役社長の紺野 亙氏は入社した5年ほど前を振り返り、「約1,000万円かかった生産管理システムがまったく使われていない状況に衝撃を受けた」と語る。さらには、紙による管理やムダな業務プロセスなど課題は山積していたという。そこで取り組んだのが業務システムの刷新だ。今回、紺野氏と企画業務部 部長補佐の森 玲菜氏に、システム刷新の全貌について話を聞いた。
記事 ロボティクス 自動車メーカーの「人型ロボット」競争が過熱中、中国EV工場「9割自動化」の凄い実態 自動車メーカーの「人型ロボット」競争が過熱中、中国EV工場「9割自動化」の凄い実態 2025/03/28 21 2025年は人型ロボット元年になりそうだ。中国のロボット産業はバリューチェーンが確立し、本格的な量産のステージに入ろうとしている。ただ、その中心にいるのは、ロボット企業だけでなく、新エネルギー車(NEV)メーカーたちだ。新エネルギー車メーカーの多くが、「EVの次」としてロボットに狙いを定めている理由は何か。中国ですでに実用化も進む、ロボット活用の実態もレポートする。
記事 ロボティクス グーグルら注力のAI「ロボット基盤モデル」とは? ロボット版ChatGPTのスゴイ可能性 グーグルら注力のAI「ロボット基盤モデル」とは? ロボット版ChatGPTのスゴイ可能性 2025/03/26 13 近年、ロボット業界では「ロボット基盤モデル(RFM)」という新たな技術が注目を集めている。グーグル ディープマインド(Google DeepMind)が2025年3月に発表した「Gemini Robotics」は、その代表的な例だ。ロボット版のChatGPTのようなAIである「ロボット基盤モデル」を使うことで、ロボットをプログラミングなしで、誰でも扱えるようになる可能性があるという。日本でも本格的な開発が始まろうとしているが、果たしてこれらの技術は現場で本当に役立つのか?
記事 ロボティクス 半導体産業の「深刻な人材不足」を解決、半導体製造老舗「Dextro」の挑戦 半導体産業の「深刻な人材不足」を解決、半導体製造老舗「Dextro」の挑戦 2025/03/05 11 2030年までに100万人以上の人材不足が予測される半導体産業。この課題に対し、半導体業界初となる保守用コラボレーションロボット「Dextro」を開発、世界の複数の製造工場で導入を開始したのがLam Research社だ。1台で最大100台の製造装置をカバーできるというDextroは、人手不足の解消と保守作業の高精度化を実現したという。AI技術とロボット工学を組み合わせた取り組みは半導体産業の救世主となりうるのか。
記事 ロボティクス 建設DXの未来、大成建設「T-TerminalX」目指す「工場のような建設現場」 建設DXの未来、大成建設「T-TerminalX」目指す「工場のような建設現場」 2025/02/26 7 ゼネコンの大成建設は以前から建設現場のDXを目指し、各種施工支援ロボットや新たな構法技術を開発、発表している。2024年11月には、それらをまとめて建築生産の未来構想の全体像として「T-TerminalX」構想を発表した。目標は2030年代、人とロボットが協働する建築現場の未来イメージだ。2025年2月13日にはロボットのデモを交えて「T-TerminalX」の発表会を開いた。人海戦術が支える建設現場は変えられるのか。その難しさはあるものの、大成建設では「いつかはゲームチェンジが起こる」と考えているという。発表会の中身を詳しく見ていこう。
記事 中堅中小企業・ベンチャー 減りゆくユニコーン企業、DeepSeekだけじゃない「次に来る」中国スタートアップ3社 減りゆくユニコーン企業、DeepSeekだけじゃない「次に来る」中国スタートアップ3社 2025/02/17 9 「ユニコーン企業」と呼ばれる、起業価値10億ドル以上の未上場企業が年々少なくなっているのをご存じだろうか。新規ユニコーン企業は2021年をピークに、2024年は約1/6にまで減少した。その背景には何があるのか、そして厳しい環境下でもユニコーンに成長した企業は何をしたのか。中国で次世代の起業スタイルの教科書になると言われている注目の3社を詳解する。
記事 ロボティクス うなぎパイ春華堂が導入、AIロボでイチゴを自動栽培する「HarvestX」の戦略 うなぎパイ春華堂が導入、AIロボでイチゴを自動栽培する「HarvestX」の戦略 2025/01/15 15 「イチゴの完全自動栽培」を手がけているスタートアップである
記事 航空・宇宙・軍事ビジネス 知られざる2兆円企業:アンドゥリル(Anduril)、マイクロソフトや伊藤忠ら注目のワケ 知られざる2兆円企業:アンドゥリル(Anduril)、マイクロソフトや伊藤忠ら注目のワケ 2025/01/10 13 2025年1月にトランプ次期米政権が誕生することに際し、株式市場が「AI兵器ブーム」の様相を呈している。そうした中、未上場にもかかわらず時価総額140億ドル(約2兆円)の評価を受け、マイクロソフトと提携するなどで、大きな注目を集めている企業がある。それが、遠隔操作AI兵器や戦闘用ゴーグルを開発する米アンドゥリル・インダストリーズ(Anduril Industries)だ。実は、伊藤忠商事らと連携するなど日本とも関係が深い。そこで今回、アンドゥリル・インダストリーズがなぜ注目を集めているのか、その将来性について解説する。
記事 ロボティクス どんどん増える「清掃ロボ」、アイリスオーヤマ・森ビル・日建設計が導く現場改革 どんどん増える「清掃ロボ」、アイリスオーヤマ・森ビル・日建設計が導く現場改革 2024/12/20 13 止まらない人手不足と省人化ニーズを背景に、サービスロボットの導入が本格的に進み始めている。配膳ロボットの次に期待される分野は「清掃」だ。ロボットは万能機械ではなく、人と協働する道具である。そのため、道具を有効活用するには既存業務を分析し、ロボットをどのように組み込めば限られた人材を有効に再配分できるのかを考える必要がある。この目的を達成するための環境整備や共通規格の作成も進んでいる。すでに1万台の清掃ロボットを現場に導入したアイリスオーヤマ、ロボット活用に以前から積極的な森ビル、ロボットの活用がしやすいビルノウハウの蓄積を目指す日建設計など、各社の試みから今後の展望を探る。
記事 ロボティクス 「世界初導入」ロボットが支えるBEAMSの新物流拠点、アパレルの次世代自動化技術 「世界初導入」ロボットが支えるBEAMSの新物流拠点、アパレルの次世代自動化技術 2024/11/27 15 消費者ニーズの多様化や生産年齢人口減少を背景として、入出荷量の波動が大きいアパレル業界にも自動化の波が押し寄せている。ユニクロやZOZOなどの自動化の取り組みが広く知られているが、さまざまなブランドを取り扱い、さらなる少量多品種の宿命を背負うセレクトショップのBEAMS(ビームス)も新拠点設立に合わせて、世界初導入となるリニアモーター式ロボット倉庫の「CUEBUS」と、中国ハイロボティクスの「HaiPick SYSTEM」を導入した。ロボット機器を導入することで搬送の負荷やピッキング時のヒューマンエラーを減らすことができる。2つの自動化ソリューションが稼働し始めたばかりの現場に潜入した。
記事 ロボティクス 次世代の「食品物流」、QRコード不要AGVから惣菜ロボまで…スタートアップ事例 次世代の「食品物流」、QRコード不要AGVから惣菜ロボまで…スタートアップ事例 2024/10/31 19 食品分野で進化する自動化ソリューションを集めた「FOOD展2024」が東京ビッグサイトで開催された。そこでは、食品工場や物流現場の業務を効率化するためのロボット技術や無人搬送車(AGV/AMR)など、最新の取り組みが多数紹介された。さらに、セミナーでは専門家やスタートアップ企業の代表たちが、各現場の課題と解決策を具体的に示し自動化の持つ可能性を語った。搬送ロボットを使った労働負荷の軽減や、環境変化にフレキシブルに対応可能な汎用(はんよう)機を目指したロボットの高速開発など、業界を切り拓こうとしているスタートアップの取り組みの一端をレポートする。
記事 ロボティクス 超人手不足時代における中小企業の自動化戦略、知っておきたい「補助金」活用法 超人手不足時代における中小企業の自動化戦略、知っておきたい「補助金」活用法 2024/10/03 15 「ロボットは敷居が高い」、「ロボットは製造技術の専門担当者がいる『大企業』でしか使えない」と思っている人は少なくない。だが実際には「中小企業」こそ、ロボット導入によって生産性を引き上げられる余地は大きく、競争力強化へと直結する一手となり得る。導入の技術ハードルも徐々に下がりつつあるし、中小企業向けの導入補助金も用意されている。本稿ではそうしたさまざまな補助金や税額控除、企業で簡単に使えるロボットを紹介する。
記事 ロボティクス 始まった「歩道」争奪戦、Uberら「自動配送ロボ」で国交省が“仕様変更”のワケ 始まった「歩道」争奪戦、Uberら「自動配送ロボ」で国交省が“仕様変更”のワケ 2024/09/24 歩道で食事宅配サービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」の自動配送ロボットが宅配をしているのを見たことがあるだろうか?実は、すでに今年3月から日本の一部エリアで始まっている取り組みだ。このような自動配送ロボットの普及を受けて、国土交通省(国交省)が7月末に実施したのが「歩行空間ネットワークデータ整備仕様」の改定だ。今後、歩道は人間とロボットが共有しあうのか、あるいは空間を奪い合う争奪戦となるのか。
記事 ロボティクス BMW・メルセデス・テスラが工場に「人型ロボット」導入のワケ、「人はもう不要」に BMW・メルセデス・テスラが工場に「人型ロボット」導入のワケ、「人はもう不要」に 2024/09/20 1 著しい進化を見せる大規模言語モデル(LLM)がロボットに応用され、これまでにない事例を生み出している。いま一番のテクノロジーのテストベッドとなっているのが自動車産業だ。BMWとメルセデス・ベンツは、米国のロボット企業「Figure」と提携し、人型ロボットを工場に導入、その可能性を模索している。テスラも2025年には、1000台以上の人型ロボットを工場に導入する計画という。自動車メーカーによる人型ロボット活用の最前線を探ってみたい。
記事 ロボティクス 生成AIの次の舞台「SDR」とは? テスラ・ベンツ・BMWも「人型ロボット」に夢中な理由 生成AIの次の舞台「SDR」とは? テスラ・ベンツ・BMWも「人型ロボット」に夢中な理由 2024/09/12 1 SDR(Software Defined Robot:ソフトウェア定義ロボット)という言葉をご存じだろうか。6月に開催され、エヌビディアをはじめとするAI関連企業が一同に会した「COMPUTEX TAIPEI」では、AIの次の活用例として多くの専門家が「SDR」を挙げた。テスラが進める人型ロボット「Tesla Bot」はその一例と言えるが、こうした人型ロボットになぜ自動車業界が取り組むのか。SDRが注目される理由に迫る。
記事 ロボティクス 「人の速度」に惑わされるな、現場の熟練者に勝てずとも…自動化を進めるべき理由 「人の速度」に惑わされるな、現場の熟練者に勝てずとも…自動化を進めるべき理由 2024/08/30 現在のロボットは、まだ十分に人の代替ができるとはいい難い。環境や対象の変化に対する柔軟性にも欠けるし、速度も遅い。熟練者の人の作業は本当に速いのだ。だが、現状の1作業における速度の差だけを見て、自動化検討をちゅうちょするべきではない。今後のトレンド、そして自動化本来の目的を見据えて、できる範囲から自動化は進めていくべきだ。ラピュタロボティクスの自動フォークリフトと、テムザックの天井施工ロボットを見て、自動化のこれからを考えてみよう。
記事 ロボティクス 安川電機・Mujinのスマート工場化、「少量多品種」対応の「フレキシブル」な設備 安川電機・Mujinのスマート工場化、「少量多品種」対応の「フレキシブル」な設備 2024/07/24 2024年7月4日~6日、愛知県国際展示場において、ロボットや自動化に関する展示会「ロボットテクノロジージャパン2024」(主催:ニュースダイジェスト社)が行われた。中部地方は製造業の集積地だ。多くの関係者たちが現場ニーズに密着した活発な商談を行っていた。初日には「ロボットが現場を変える」というテーマで、安川電機とMujinによる講演が行われた。両企業の取り組みで共通していたキーワードは「少量多品種」に対応するための「フレキシブル」である。両社の講演と会場内展示から今後のロボットの可能性を考えたい。
記事 ロボティクス 進化した食品製造ロボ、繊細な食品も扱える秘密【FOOMA JAPAN 2024】 進化した食品製造ロボ、繊細な食品も扱える秘密【FOOMA JAPAN 2024】 2024/06/21 食品製造プロセスの機械化に関する恒例の展示会「FOOMA JAPAN 2024」が開催された。食品分野独自の課題は依然としてあるものの、ロボットは精度も速度も徐々に向上しており、使い方次第では現場戦力になる。そもそも求められている基本的な役割は他産業と同様で、労働集約的なピック&プレイスの自動化と、そのためのハンドや動作教示を容易にする技術である。食品製造ロボットの現在地について、不二精機やFingerVision、Thinker、コネクテッドロボティクスなどのスタートアップの取り組みを見てみよう。
記事 ロボティクス ロボットは大規模基盤モデルでどう変わる?まだまだ「賢くなる」、最新研究の数々 ロボットは大規模基盤モデルでどう変わる?まだまだ「賢くなる」、最新研究の数々 2024/05/30 大規模基盤モデルを使ってロボットに世界を理解させ、汎用(はんよう)性を持たせようとする試みが盛んになってきた。目指すところは、日常言語による指示の意図を適切に理解し、初めての環境にも対応して作業が行える「汎用ロボット」の実現だ。物体認識の研究発展において大規模画像データベースの「ImageNet」が重要な役割を果たしたように、汎用ロボット実現のためにも学習用データセットを整えることが、まずは重要となる。日本国内はもとより世界各国でさまざまなプロジェクトが進められている。その概要とロボットのこれからの可能性を追ってみたい。
記事 ロボティクス デンソーの「生成AIロボット」は何ができる?「体」を手に入れた生成AIの衝撃の実力 デンソーの「生成AIロボット」は何ができる?「体」を手に入れた生成AIの衝撃の実力 2024/05/28 3 近年、急速に活用が進む生成AIは、モノづくりを支えるロボットにも大きな変革を起こしている。今回は、ロボットに生成AIを融合させ、新しいロボット活用や、人間とロボットの在り方を探求するデンソーが開発した「生成AIロボット」の全貌を解説する。同社が目指す“ドラえもんの世界”とは何か。
記事 ロボティクス 自動化しないほうがリスクの時代…オートストア・オカムラ語る、製造業の未来 自動化しないほうがリスクの時代…オートストア・オカムラ語る、製造業の未来 2024/05/09 1 同人誌販売大手のとらのあなが物流事業に参入し、それを支える切り札としてノルウェー製のロボット自動倉庫「AutoStore」の活用を取り上げた前編。後編ではこのAutoStoreを提供するオートストア、販売代理店パートナーであるオカムラに取材を実施した。両社によると、欧米では人件費の大幅な高騰もあって、自動化・省人化をかなり進めており、販売は絶好調だという。物流の自動化を取り巻く詳しい状況について見てみよう。
記事 ロボティクス なぜ、同人誌通販「とらのあな」が3PLに参入?AutoStoreが後押しのワケ なぜ、同人誌通販「とらのあな」が3PLに参入?AutoStoreが後押しのワケ 2024/05/08 新型コロナ禍を経て業態を転換した企業は少なくない。同人誌販売大手の「とらのあな」もその1つだ。同社はコロナを経て通販を主とする事業形態へとかじを切り、さらに2024年夏以降に3PL事業にも進出しようとしている。その事業を支えるのが、ノルウェー製のロボット自動倉庫「AutoStore」である。同社の具体的なAutoStoreの活用状況と、業務効率化の秘訣を見てみよう。
記事 ロボティクス Figureとはいかなる企業か?「人型AIロボ」で驚異の1,000億円調達のワケ Figureとはいかなる企業か?「人型AIロボ」で驚異の1,000億円調達のワケ 2024/05/03 1 人型ロボットを開発するスタートアップFigure(フィギュア)が、マイクロソフト、OpenAI Startup Fund、NVIDIA、ジェフ・ベゾス氏らから6億7,500万ドル(約1,020億円)もの巨額資金を調達し、評価額は26億ドルに達した。ボストン・ダイナミクス、テスラ、グーグル・ディープマインドなどの出身者が集う同社、AIモデル開発に向けOpenAIとの提携も発表した。Figureとはどのような企業なのか、なぜ注目されているのか、その全貌を探ってみたい。
記事 ロボティクス パナソニック コネクトの製造業ノウハウ活かすソフトウェア・デファインドな物流とは パナソニック コネクトの製造業ノウハウ活かすソフトウェア・デファインドな物流とは 2024/03/22 サプライチェーンマネジメント最適化ソフトウェア技術を持つ「ブルーヨンダー」を2021年9月に総額78.9億米ドル(約8,633億円、当時)で買収したパナソニック コネクトが、物流事業に本格参入する。最初のパートナーはロボットスタートアップのラピュタロボティクス(ラピュタ)だ。パナソニックが製造業を通じて培ったインダストリアルエンジニアリング(IE)の知見、そして新規に開発した「タスク最適化エンジン」と「ロボット制御プラットフォーム」を、ラピュタの自動倉庫「ラピュタ ASRS」と融合させて、人とロボットが協調動作するソリューションを実現するという。物流に限らず、ロボットを有効に活用するための基本的考えを深めるために有用と思われるので、多少私見を交えつつレポートしておきたい。
記事 ロボティクス ロボット技術の「5大トレンド」、2033年に8,500億円超の自律型システム市場の詳細 ロボット技術の「5大トレンド」、2033年に8,500億円超の自律型システム市場の詳細 2024/03/07 1 近年のロボット技術は、目覚ましい発展を遂げ、製造業や物流業などのさまざまな産業や日常生活を急速に変化させています。その市場規模は2033年には56億8,000万米ドル(約8,529億円)に達すると予測されています。この記事では、米国の市場調査会社BISリサーチ社の市場調査レポート「自律型システムの未来 - 新興技術と機会市場 - 世界および地域別分析:用途別、セクター別、プラットフォーム別、ソフトウェア技術別、国別 - 分析と予測(2023年~2033年)」から、自律型システム市場の未来に変革をもたらすロボット技術の新たなトレンドを紹介します。
記事 ロボティクス 製造現場視点の「計測と制御」オムロンら提案、AI時代の人と機械の協調生産ライン 製造現場視点の「計測と制御」オムロンら提案、AI時代の人と機械の協調生産ライン 2024/02/28 製造業では高まり続ける生産性向上・省人化ニーズを背景として「サステナブルなものづくり現場」のあり方が模索されている。複雑化するニーズに対応するために、AIやロボットなど先進自動化技術を巧みに活用して属人的な影響を減らしつつも、人の働きがいや労働環境の向上、そしてCO2削減、エネルギー削減にも貢献できる生産現場が理想だ。「IIFES 2024」でのオムロンによる、人を超える完全自動化ラインと、人とロボットを組み合わせた協調生産ラインのソリューション提案はその1例である。製造現場に限らず、どの現場でもこの2つの考え方と、「計測と制御」を基本とした改善への取り組みが続けられることになるだろう。「IIFES 2024」のさまざまな展示から、その最新動向を見てみよう。
記事 ロボティクス 中国格安協働ロボの快進撃、「あれ見たか」業界関係者の注目集める理由 中国格安協働ロボの快進撃、「あれ見たか」業界関係者の注目集める理由 2024/01/26 将来の予測は常に難しいものだが、2024年はいきなり想定外の大きな出来事がいくつも起きた。まだ始まったばかりなので、今後もさまざまな変化が起こり、対応しなければならないのだろう。生産年齢人口の減少による人手不足はさらに進む。2023年末に行われた「2023国際ロボット展」(iREX)の展示を見ていても、大局的にも細部においても、柔軟性ある対応が求められることは間違いなさそうだ。変化し続ける環境に対応するための技術と、技術が適用できる範囲を見極めて積極的に使っていくビジネス判断が必要となる。優れた事例はどんどん共有していきたい。