迫る「Notes/Domino V9,V10サポート終了」、なぜ「“脱・脱ノーツ”」を検討すべきなのか?
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Notes/Domino V9, V10のサポートが2024年6月1日に終了
新型コロナウイルスの感染拡大でオフィスへの出社が制限され、自宅で業務するテレワークが広がった。IT部門は、クラウドの利用、VPN増強などのネットワーク対応、モバイルデバイスの調達、新たなセキュリティ対策など、テレワークに必要なインフラ構築・運用に奔走することになった。ただし、すべてのIT環境が変化に対応できるわけではない。特に歴史の長いシステムであればあるほど、その対応は難しい。たとえば、サーバー/クライアント型システムの場合、AWSやAzureなどのパブリッククラウド環境に移行するのは容易ではない。また、専用クライアントで使用するシステムでは、Webブラウザやスマートフォン、タブレットなどへの対応も必要になる。
Notes/Dominoもその1つだ。もともとはロータス、その後はIBMによって開発されたグループウェアであるNotes/Dominoは、2019年7月にインドの独立系IT企業であるHCLテクノロジーズに売却された。その後、同社による積極的な投資が行われ、現在は「HCL Notes/Domino V12」が最新版としてリリースされている。
そして、2022年7月、同社は旧バージョンである「HCL Notes/Domino 9.0.x、10.0.x」のサポートを2024年6月1日で終了することを発表した。当初はもっと早く終了される見込みだったが、コロナ禍によるユーザーの混乱を考慮してV9のサポートを継続していた。しかし、リリースから10年以上(サポート終了予定時点)がたち、最新技術への対応やセキュリティなどの観点から、それも限界を迎えたというのが実態のようだ。
この結果、Notes/Domino V9, V10を利用している企業は、新たな選択を迫られることになるが、「脱ノーツ」を検討しているユーザーに、一度最新情報を把握し、「“脱・脱ノーツ”」を検討すべき理由を識者が解説する。
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