「ひとり情シス」こそ検討すべきRPA導入、投資の回収ポイントは製品選定の勘所にあり
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「必要性をわかってはいるが…」RPA導入・運用が進まないワケ
「RPA」(Robotic Process Automation)はコンピューター業務の自動化を実現するソフトウェアロボットで、業務効率の改善に大きく貢献する。近年、人材不足解消や働き方改革推進の一手としてRPAを導入、または検討する企業が多くなった。 ある調査によると対象の38%が導入済み、さらに37%が検討中と回答をした結果も発表されている。RPAが適している業務は、処理をルール化できて連続的に繰り返される業務である。たとえば、インプットデータの読込(Excelファイル等)、検索・抽出、集計加工、確認・判断、他サービス参照・活用、入力・登録、帳票の作成・出力などが該当する。「新たにシステムを開発するほどの業務量・優先度ではないものの、人手で作業するには非効率な業務」を自動化すれば、特に属人的・非手順書化の業務が多く存在する中堅・中小企業では大きな効果が見込める。
人がやっていた作業がソフトウェアに代替されることで品質も安定し、単純作業から解放された人材をより創造的な仕事に振り分けることも可能だ。また、RPAに触れることでITリテラシーを底上げできるといった効果も期待できる。
とはいえ、人材リソースが潤沢ではない中堅・中小企業では、IT関連の複数業務をひとりが兼任する「ひとり情シス」やそもそも担当者さえ不在の「ゼロ情シス」に表されるようにRPA導入をけん引する担当者を設置しにくい場合も多くある。こうしたRPAを導入したくても人材・体制の不安、投資対効果への懸念、経営者の理解不足により第一歩を踏み出せないことも多い。
仮にこれらのハードルを越えて導入したとしても、やはり当初期待していたほどの効果が得られないケースや、継続的な運用の困難によって断念してしまうようなケースもある。
ならば、やはりRPAの成果を享受できるのは、リソースも潤沢で、デジタル化進展が著しい大企業に限られるのだろうか?その答えは「NO」である。リソースが制限されやすい中堅・中小企業でも、導入・運用のコツを得ておくことによって、RPA導入を成功させることは可能だ。
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