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サプライチェーンの変革は「メーカー主導」から「顧客主導」へ
あらゆるモノがデジタル化していく時代に、企業がビジネスプロセスを「顧客志向」に変革していくためにはどうしたらよいか。そのキーワードの一つが「顧客主導」だ。ますます高度になる顧客からの要求に応えるため、製品開発は顧客ニーズ主導となり、パーソナライズされた製品を独自に開発・提供することが求められる。また、IoTをはじめとするテクノロジーを利活用しながら、あらゆるパートナーとのビジネスネットワークを通じてリアルタイムにサービスを提供しなければならない。
一方、モノづくりの現場では、デジタルによる「断絶」が起きている。日本の製造業でも、モノづくりの品質の高さは折り紙つきだが、業務プロセスの管理は依然として紙ベースという会社は少なくない。サプライチェーンの計画、実績管理はExcelで、担当者のPCの中にだけデータがあるというケースがあるのではないだろうか。
従来のように、単一の製品を大量生産していた時代は、そうしたやり方でも需要予測はそれほど難しくはなかっただろう。しかし、顧客の個別要望に応えながら、大量生産の手法でカスタムメイドやオーダーメードを、低コストで実現する「マスカスタマイゼーション」を行うためには、個別の製品に対するきめ細かな需要予測が欠かせない。
「この色とこの形のパーツ」というように、細分化されたオプションのパターンをどこまで生産計画として予測に組み込んでいくか。こうしたサプライチェーンの計画に際しては、実際の注文、製造の実績が管理され、データに基づき個別オプション品の注文実績と、今後の予測を行うサイクルを繰り返していかなければならない。
つまり、担当者、部門、工場などの「閉じた世界」で管理するのではなく、製品情報や生産管理、製造実行管理、販売拠点の注文システム、部品、物流など、サプライチェーン全体でデータが連係して一貫して全部つながっていることが、デジタル化の時代のサプライチェーン管理には欠かせないのだ。
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