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「Intelligence」の訳語を持っていないことがハンディキャップ
手嶋氏:「インテリジェンス」とは、国家の安全保障の分野で使われてきた言葉です。膨大な情報(Information)を分析し、検証し、より本質的で重要な情報をつかみ出す。それは、私がいうところの「ダイヤモンドの原石」にあたりますが、原石だと思っても、中には人工ダイヤやガラスも混じっています。そこからより質の高い原石を選び出し、さらに研磨してようやくダイヤモンドになります。その最後の一滴が「インテリジェンス」なのです。
ところが日本には、「Intelligence」という英語に対応する訳語がありません。このため、各業界の皆さんは、それぞれの業界の土地勘に頼って使っているのだと思いますが、その点で、日本企業は、欧米の企業に比べて圧倒的なハンディキャップを負っていると思います。単に訳語がないから不便ということではなく、もっと本質的な問題、つまり、意思決定が遅れてしまうという問題があるのです。
神園氏:IT業界の中でも、一部のセキュリティに携わる人たちが使いはじめていますが、まだ一般的とはいえません。我々は、企業内の膨大なデータのうち、情報漏えいをはじめとするサイバー犯罪に対処するために有用な情報のことを「インテリジェンス」と呼んでいます。
おそらく、日本企業は「インテリジェンス」にまだ慣れ親しんではいないのではないでしょうか。
手嶋氏:2013年12月、我が国でも国家安全保障会議(NSC:National Security Council)が設立されました。そこでは、インフォメーションもインテリジェンスも集約するといっていますが、日本にはインフォメーションの収集部隊すらおらず、まだまだ未成熟です。インテリジェンスの先進国からすると、日本の現状はいまだ縄文、弥生時代と言っても過言ではありません。
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