「あえてマイグレーションしない手もある」──失敗から学ぶNotesマイグレーション5つのポイント
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「あえてマイグレーションしない」を含め、Notes移行のシナリオは大きく6つある
1989年の登場以来、エンタープライズ市場に「グループウェア」という言葉を浸透させた草分けである「IBM Lotus Notes/Domino(以下、Notes)」。しかし、すでにサポートが終了したNotesから別のシステムへの移行プロジェクトに苦労する企業は多い。1つ目の選択肢は「最新版へのバージョンアップ」というシナリオだ。
「このシナリオは厳密にはマイグレーションではありませんが、状況によってはバージョンアップも有力な選択肢の1つになりうる」(秋田氏)
Notesの最新バージョンは、2013年3月にリリースされたバージョン「9.0」だが、Notesは優れたDBの後方互換性を備えており、Notesを引き続き使い続けることを選択肢に残すことは大事だ。
2つ目の選択肢は、「そのまま継続利用」というシナリオ。これは、最新版へのアップデートか、別システムへのマイグレーションか、方針が未確定な場合のシナリオだ。
「ひとまず現状のバージョンを継続して利用する場合は、将来に方針が確定した場合に備える必要があります。たとえば、メールをアーカイブするアーカイブシステムの利用などです。これにより、メールボックスの容量不足の補完、次期システムへのデータ移行の軽減などのメリットがあります」(秋田氏)
3つ目の選択肢は、「バージョンアップ時にアーカイブシステムを導入」というシナリオだ。これはシナリオ1の強化版ともいうべきものだ。
「アーカイブシステムを選ぶときに注意したいのが、アーカイブ時に、もとのNotesのUIがどこまで再現されるかという点。アーカイブシステムによっては、文書修飾や表、タブ、リンクなどが再現されずにテキストデータのようになってしまうものもあります」(秋田氏)
4つ目の選択肢は「Notesからメール機能だけ切り出す」というシナリオ。メール部分だけであれば、比較的容易に移行が可能なため、こうした機能別に切り分けて、マイグレーションを推進する考え方もある。
5つ目の選択肢は、「バージョンアップ時にメール機能だけ切り出す」というシナリオだ。これは、Notesを最新バージョンにアップデートする際、メール機能だけをクラウド化するといった考え方だ。
最後に、6つ目の選択肢が「Notesの完全移行」である。
「一般的には、移行シナリオは上記の6つになります。しかし、現実にはNotesから別システムへのマイグレーションは非常に難しい面がある。この点についての解説は、後に登壇する御代氏に譲りますが、ぜひ、自社にとって最善の移行シナリオを検討いただきたいと思います」(秋田氏)
サイバーソリューションズは、企業向けメールシステムに特化したメーカーで、特にメールアーカイブソフトウェアは6年連続国内シェアトップという評価を得ている。秋田氏は「移行シナリオの中で、縁があれば当社製品をご利用いただければ幸いだ」と語り、講演を締めくくった。
IBMチャンピオンが語る「5つの移行失敗パターン」から学ぶNotesマイグレーション
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