PC運用管理の救世主! NEC流業務改善の極意は「シンプル化」と「レベル感」
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NECが実践し、ITコストの大きな削減に成功したPC運用管理の見直し方法
初岡氏は、コスト削減に大きく効いたクライアントPC関連施策について述べた。この施策では、まず標準化ガイドラインを制定し、個々の部門でバラバラに調達していた運用管理を全社で共通化したという。
「標準化ガイドラインは、全社レベルで統一されたPCの導入計画策定や日常利用を行うことで、効率的でセキュアなクライアント環境を維持することが目的でした。システムを絞り込んで、開発コストの低減や期間短縮につなげました。管理対象となる15万台のPC情報を集中管理し、TCOを削減しながらセキュリティ管理を実現しました」(初岡氏)
そして新たに「全社シンクライアントサービス」と「標準PCサービス」も準備した。全社シンクライアントサービスは、PCをシンクライアント化することで、盗難・紛失による情報漏えいや事故防止を徹底するためのサービスだ。一方、標準PCサービスは、国内グループのオフィス業務向けに、標準ガイドラインに準拠したクライアントPCを4年間(48ヵ月)にわたって、月額課金で貸し出すサービスである。
「貸出しPCを最新の5モデル(現在は6モデル)のみに限定し、調達時期も年4回と決めることで、調達を一本化させました。OSやブラウザのセキュリティ設定や、Officeなどの標準アプリケーションもインストール済みです。PCのマスターイメージも1つに統一しています。業務プロセスなどが標準化され、調達業務がシンプルになり、管理者もエンドユーザーも、すべての利用者において負担を減らせました」(初岡氏)
この標準PCサービスは、IT資産の流れをよくし、遊休資産の縮小にもつながる。資産が見える化されることで、資産の調達数や配置などが明確になり、全体最適化による本業への回帰や人材シフトも期待できる。またシステム導入時には、調達モデルが限定されるため、動作検証対象が減ることで結果セキュリティ事故も抑制され、各部門の工数が大幅に削減されるのだ。
「これまでのPCコストをライフサイクルでみた場合、管理と運用の工数だけで3分の2を占めていました。標準PCサービスを導入することで、これらの部分が抑えられ、結果としてPC領域のITコスト削減に大きく寄与したのです」(初岡氏)
NECが直面したITコスト削減の課題、PC運用管理のムダなどは、同社だけに特有のものではない。規模の大小を問わず、同じような課題を抱えている企業は多いはずだ。では、このNECの事例から読み取れるPC運用管理のポイントはどこにあるのだろうか?
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