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  • 2014/11/17 掲載

有線/無線が混在、日本独自の“島ハブ”でも安全な社内アクセスを実現するには?

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「島ハブ」という日本企業特有の文化がある。部門やチームごとのネットワークポートに簡易スイッチを接続してポートを増やし、さまざまなデバイスを接続する構成のことだ。無線アクセスポイントの普及により、多くのWi-Fiデバイスや、タブレットなどが接続され、無線ネットワークに接続する端末のセキュリティ意識が高まる中、この“島ハブ”構成によって拡張された有線ネットワークがそのままというのは大いに問題だろう。では、“島ハブ”構成のメリットを残しながら、セキュリティを高めるにはどうしたらよいのだろうか。

無線LAN増加や情報漏えいで再認識されるネットワークセキュリティ

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 現在、企業ネットワークのインフラとして無線を利用するケースが増えている。多くの企業がノートPCに加え、タブレットやスマートフォンなどの無線を前提としたデバイスを活用しはじめたことも大きな理由だ。フリーアドレスを採用する先進的な企業では、フロア全体が無線ネットワークという場合も少なくない。

 とはいえ、有線ネットワークがなくなるわけではない。無線ネットワークはアクセスポイントがダウンすると、そこにつながっている全デバイスが使えなくなる。しかし、有線ネットワークがあれば、こうしたトラブルは避けられる。ネットワークの冗長化という点でも有線ネットワークは不可欠だ。

 ただし、有線/無線の混在環境が当たり前になると、別の問題が顕在化してくる。その1つがアクセス権(認証)の問題だ。もともと有線ネットワークは、ポートに接続すればすぐに使え、簡易スイッチをつなげば接続台数を自由に増やせるという設定も少なくない。実際、多くの日本企業が部門やチームごとに“島ハブ”構成でポートを増やすケースが多い。

 一方、無線ネットワークはアクセス権の認証が必須になる。遮蔽物を飛び越えた外部の人間や持ち込まれたデバイスによって、勝手に社内ネットワークに接続されてしまう懸念があるからだ。

 しかし、こうした問題は、実は有線ネットワークでも同じで、“島ハブ”構成につなげば誰でもつながるというのは問題だろう。また、無線アクセスポイント(AP)を追加し、誰でも自由に使える“勝手無線化”をしているケースも少なくない。さらに、有線/無線の混在環境が当たり前になると、複数の認証方法を統合的に管理するという問題も出てくる。

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