クラウド&ビッグデータ時代に求められる「統合的バックアップ」の最適解
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複雑化するバックアップ環境
近年のビジネス環境を特徴づけるキーワードに、「グローバル化」や「ビッグデータ」がある。先進的な企業の多くは、国内市場だけでなく世界へと目を向け、国を越えたサービスやビジネスを加速させている。そして、人の行動やモノなどもIT的に捕捉可能となった今の時代、ビッグデータ活用がビジネス競争力の原資として多くの企業から注目を集めている。これらの現象は、企業のデータバックアップをとりまく環境にも大きな影響を与えている。グローバル化や高いサービスレベルの要求は、以前のように週末や夜間の長時間バックアップを許さなくなっている。多くの企業がEC、ソーシャルといったインターネット基盤を活用することで生じるビジネスデータは、毎年 1.5倍の割合で増え続けているというのに、今まで以上にバックアップ時間の短縮を求められ始めてきている。
また、サーバーやネットワークなどの仮想化が進んでいるが、予算、コンプライアンス、信頼性などの関係で物理環境との混在は避けられず、バックアップの管理や運用を複雑化させている。さらに障害やインシデント発生時には、業績に関わるような長時間のダウンタイムも許されない。
浮かび上がるバックアップの課題
実際にある調査で、ユーザー企業にとってバックアップの課題を尋ねたところ、「バックアップ時間の短縮」、「バックアップデータ量の削減」、「リモートバックアップ」、「仮想・物理混在環境でのバックアップ」の4点が上位に挙げられたという。バックアップの時間短縮は以前からの課題かもしれないが、大量のデータを扱うビジネスにおいてはさらに切実な問題となっている。従来型のフルバックアップでは想定時間内のバックアップが実現不可能になってくると、差分バックアップやフルバックアップを細かい単位に分割してスライド運用するなど、設計・運用が非常に複雑になる。保存用ストレージのコストの観点でデータ量の削減も必要だ。さらにリモートバックアップへのニーズは、 DR(Disaster Recovery:災害復旧)やBCP(Business Continuity Planning:事業継続計画)といった側面から高まりを見せている。
そして、これらの要求に対して、ストレージやサーバーなどは物理環境と仮想環境が混在していても効率的に管理できるかどうかも課題となっている。物理環境と仮想環境、あるいは拠点ごとにいちいちバックアップの管理をするような、サイロ型のバックアップシステムは、世代管理や整合性、コスト、実用性に問題が起きやすい。
特に、複雑なバックアップ体系での運用は、いざデータを復旧させようとした場合、手順確認に手間取って開始に時間がかかったり、手順ミスで完全に復旧できなかったり、世代の不整合など起きやすい。そこで、復旧オペレーションを統一し一元化することで、迅速で確実な復旧オペレーションを実現するための統合的なバックアップ環境が求められている。
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