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  • 2014/10/24 掲載

好調な企業と不調な企業、IT戦略はどう違う?分析からIT基盤のあるべき姿を定義する

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クラウド、ソーシャル、ビッグデータなどは依然として主要なIT動向であり、企業が重点的に取り組むべき課題は多様化している。そうしたなかでも、大多数の企業に共通して変革の余地があるのは、IT基盤の統合・再構築だ。先日開催されたクレオソリューション主催のセミナーでは、限られた経営資源を活用し、急速に変化するビジネス環境に対応するためのIT基盤のあるべき姿が解説された。この疑問を解くポイントとなるのが、好調な企業と不調な企業との間に存在する、IT戦略の方向性の違いである。

好調な企業と不調な企業にある「IT戦略の違い」とは

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内田洋行
情報事業本部
中小企業診断士
小川 敬史氏
 最初のセッションでは、内田洋行の小川 敬史氏が、基幹システムの見直しで押さえておきたい6つのポイントについて解説した。

 アイ・ティ・アールが発表している「IT投資動向調査2014」によれば、IT基盤の統合・再構築への投資を考えている企業が増加していることが示されている。同氏はその理由について、次のように説明した。

「IT基盤の統合を挙げる企業は、クライアント/サーバシステム主流の時代にはほとんどありませんでした。オフコンからオープンパッケージに移行したとき、販売管理や会計など個々のシステムを連携させるという発想はありましたが、より下のレイヤーである基盤でデータを統合し、その上の業務アプリケーションで、基盤データを流用するという発想が、エンドユーザーにも徐々に浸透しつつあるのだと思います」(小川氏)

画像
主要なIT動向に対する重要度指数と実施率の変化
(出典:ITR『IT投資動向調査2014』)


 経営資源が限られるなかでIT投資を成功させるには、ビジネスの現状を認識し、戦略テーマに優先順位をつけて実行に移す必要があるだろう。小川氏はここで「好調な企業」と「不調な企業」それぞれのIT戦略テーマについて解説した。同氏によれば、前者と後者ではIT戦略の方向性が大きく異なっているというのだ。

この記事の続き >>
・IT基盤が持つべき6つの機能とは何か?
・急速な店舗増に対応するため、倉庫在庫データを一元管理させた事例

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