クラウド・仮想化普及によるロードバランサ/ADCの大変革、ソフトウェア型の進化と真価
- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
クラウド・サーバ仮想化の普及にともなって注目を集めるソフトウェア型
ビジネスの変化が激しい今、必要なときに手軽に利用でき、柔軟に増減できる仮想化やクラウドは、もはやITに欠かせない存在といえる。しかし、そのネットワークを制御するロードバランサ/ADCは、これまではハードウェアアプライアンスが中心。リバーベッドテクノロジーの松岡栄治氏は、従来のロードバランサ/ADCで起きていた課題について、次のように説明する。
「第一はサイジングです。多くの場合、ピーク時に合わせるため、通常は100Mでもピーク時が1Gなら、1Gの製品を購入する企業がほとんどです。第二は時期によるトラフィックの増減です。たとえばECサイトの場合、12月などの繁忙期にトラフィックが上昇しますが、それが過ぎると落ち着きます。こうした突然のトラフィック増減に対応する必要があります。第三はリードタイムです。特にハードウェアアプライアンス型の場合、発注して製品が届くまでに時間がかかるケースがあるので、必要なときに製品が間に合わないという可能性があります」(松岡氏)
これらの課題を解決できるのが、ソフトウェア型ロードバランサ/ADCだ。ソフトウェア型ロードバランサ/ADCは仮想アプライアンスとも呼ばれ、仮想サーバ上で動作する仮想マシン形式で提供される。仮想環境さえあれば、すぐさま利用を開始したり、停止したりできる。ソフトウェアのため、トラフィックの増減にも迅速に対応できる高い柔軟性を持つ。ソフトウェア型ロードバランサ/ADC市場は右肩上がりで伸びており、米大手調査会社のDell' Oro Groupは、同市場が3年後の2017年には現在の2.5倍になると予想している。
しかし、ハードウェアアプライアンス型ロードバランサ/ADCからソフトウェアだけが切り出された製品が多く、パフォーマンスやテクノロジーの面ではまだまだ玉石混合にある。
また、管理性の問題もある。企業がサーバ仮想化を進める過程で、仮想サーバの乱立が問題になったことは記憶に新しい。容易に作成・破棄できるだけに、仮想サーバの管理が問題になったわけだが、ソフトウェア型ロードバランサ/ADCについても、高い柔軟性を実現できる代わりに、どのように管理するのかといった“次の課題”が出てきているのである。
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!