レガシーシステムの救世主、P2P型マイグレーションでシステムの延命を
- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
「古いアプリケーションを使い続けたい」顧客の声で実現した延命サービス
斉藤氏は「マシンの注文と同時に、以前のアプリケーションを使い続けたいので、システムも移行してもらえないか? という依頼をいただきました。そこで、そっくりそのままデータやアプリケーションなどを移行してお客様に届けたところ“まさにこういうことがやりたかった!”と大変喜んでいただきました。我々が考えていた以上に、システム延命サービスに対する潜在的なニーズがあることに気づいたのです。」と当時を振り返る。
事実、製造業などの現場では、まだ古いOS上で小慣れた業務アプリケーションが稼動しており、それらの環境を無理に変えたくないという要望は多いようだ。ハードウェアが老朽化したからといって、従来の資産を簡単に捨てるのではなく、もう少しだけ有効活用して使い続けたいというのが企業の本音だろう。
たとえばERPのような業務アプリケーションのなかには、オプション開発やカスタマイズを積み重ねて、その企業独自に最適化されてきたものもある。システムを刷新すれば、また一から同様のアプリケーションを開発し、最適化しなければならず、相当のコストが掛かってしまうことが予想される。経済状況が厳しき折り、すぐに予算を確保できるような余裕のある企業はそう多くないはずだ。
「そこで老朽化・保守切れになったハードウェアを、より速く動作し、容量が大きいハードウェアに入れ替え、従来どおりの環境で使い続けられるようにすることで、トータルコストを大幅に抑えられるようにしたわけです。」(斉藤氏)。
最近ではシステムのマイグレーションというと、物理マシン(Physical Machine)で稼働しているシステムを仮想マシン(Virtual Machine)へ移行することで現状を維持を図る、いわゆるP2V型(Physical to Virtual)のサービスも選択肢の1つとして挙げられるだろう。しかし、仮想化環境ではシステムが複雑になりすぎてしまい、逆にコストが高くなってしまうケースもある。
「一般的なシステムはハード、OS、アプリケーションという3層になっていますが、P2V型ではもう1つレイヤーが加わります。そのため運用の負荷が掛かります。また使いたいと思っていたアプリケーションの動作保証がなく、不具合が生じる恐れがあります。ハードウェアに依存するアプリケーションでは仮想化による移行が難しいため、物理マシンから物理マシンへ移行するP2P型(Physical to Physical)マイグレーションのニーズが増えています。このような特殊な移行サービスを行なっているのは、たぶん我々だけだと思います。」(斉藤氏)と説明する。
移行成功率100%を誇るシステム延命サービスの秘密
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!