九州で異彩を放つデータセンターの他社に真似できない差別化要因とは
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東日本大震災以降、データセンターへのニーズが高まっている。特に、BCPの観点から、本社から離れた地域にあるデータセンターを選択する傾向が強い。九州のデータセンターも、そうした候補のひとつだ。特に、今回紹介する福岡情報ビジネスセンターが運営するデータセンターは、他社に真似できないいくつかの差別化要因で異彩を放っている。同社の代表取締役である武藤元美氏に、その秘密を聞いた。
低コスト＋高い開発力で異彩を放つ九州のデータセンター
代表取締役
武藤元美氏
福岡のデータセンターとして異彩を放つのが、福岡情報ビジネスセンターが展開する「Powerクラウドサービス」だ。電力系、銀行系のデータセンターにはない、圧倒的な低価格と高い技術力で、その存在感を示している。代表取締役の武藤元美氏は、Powerクラウドサービスの特長を次のように強調する。
「弊社の事業の目的意義は、ITのプロ集団としてお客様企業の経営を伸ばすために全力を尽くすことです。主たる業務はSIerとしてのトータルサービスです。その中でも最も注力しているのはクラウド+タブレットを活用したシステム開発ですので、データセンターの単一メニューで利益を出そうとは考えていません。したがって、サービスのケースによっては他社の数分の一の価格でご利用いただけます。お客様のIT資産を包括してご支援できるようホスティング、ハウジングの両方に対応していますし、博多駅の目の前にあるNTT西日本社屋にコロケーションしていますので、通信回線の面では地の利を活かした大変有効なアドバンテージを持っています。さらに、2つの変電所から電源を引き、自家発電も装備してあります。データセンターにとって電源と回線は欠かせませんが、この2つとも万全の体制を敷いてお客様のシステムの運用や監視、日々のシステム改訂も含めて弊社のトータルサービスで24時間365日の安心安全稼働を実現しています」（武藤氏）
価格的には、「他社が50万円からだとしたら弊社は12万円から」という。その秘密は、福岡情報システムが生粋のエンジニア集団だという点にあるというのだ。同社の利益を生み出すエンジンは、データセンターではなく、その開発力なのである。実際に、日本を代表する上場企業のシステム全体の開発・運営も行っているという。
さらに、もう1つ、同社のデータセンターが他社と異なる決定的な要因がある。次に、その秘密をご紹介しよう。
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