社員がスマートデバイスを紛失。休日や勤務時間外でも60分以内に対応するには?
スマートデバイスの情報漏えい対策
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スマートデバイスの紛失は「稀なできごと」ではない
「中でも、最も重要となるのがスマートデバイスの紛失対策です。米モバイルセキュリティ企業の調査によると、東京のユーザーは2年に1台紛失するという結果が出ています」
こう語るのは、エス・アンド・アイ 営業開発本部 執行役員 本部長 村田 良成 氏である。便利だから、コストダウンにもつながるからと、急速にスマートデバイスがビジネス現場に浸透していったが、その利便性と携帯性のため、ノートPCなどと比較しても圧倒的に紛失リスクが大きいという。
「米シマンテックでは、スマートフォンをわざと50台紛失して、追跡調査するという実験をしました。持ち主に返そうとした拾得者は半数だったそうです。また、96%が拾った端末で何らかのアクセスを行い、およそ8割については、企業に関するアプリやデータに対してアクセスした形跡が確認されたと言います」(村田氏)
つまり、この実験からわかることは、スマートフォンを紛失した場合、戻ってくる確率は50%しかない。また戻ってくるか、こないかにかかわらず、中身をいろいろと見られてしまう確率が非常に高いということだ。スマートデバイスを企業で利用する場合、IT管理者にとっては見過ごすことができないリスクだと言える。
こうしたデバイス紛失の対策として一般的なのが、「リモートワイプ」だ。遠隔操作でデータを消去する機能で、各ベンダーからさまざまなサービスが提供されており、アップルの「iPhoneを探す」など、個人向けに無償で利用できるものもある。しかし、リモートワイプを個人の裁量に任せ、バラバラなソリューションで実行するのは、ガバナンスの観点からも大きな問題となるだろう。かといってIT管理者に任せれば、休日や勤務時間外に紛失した際、どう対応するかという問題が残る。
最もなくしやすいのは深夜~未明の勤務時間外、誰がどう対応する?
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