サイバー攻撃に対して認証はどのような効果があるのか?安全性と利便性を比較する
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パスワードが漏れたらどうすればよいか
激しさを増すサイバー攻撃だが、企業への侵入手法は大きく2つに分けられる。1つはマルウェアや外部からの攻撃によってサーバの脆弱性を突いて侵入する方法。もう1つは、ID・パスワードをなんらかの方法で入手して、「なりすまし」によって侵入する方法だ。
サーバの脆弱性問題も重要なセキュリティのリスクだが、適切にパッチをあてることで一定の効果が期待できる。一方、ID・パスワードが漏れた場合は、システムでの防御は難しい。通常のパスワード認証では、それが本人による入力なのか、不正に取得した攻撃者によるものなのか検証できないからだ。
とはいえ、単純なパスワードのみによる認証は、使う側も管理する側も比較的扱いやすい。リモートアクセスのログイン方法についての調査によれば、ユーザーIDと単純なパスワードの組み合わせが67%を占めるに至っている(図)。
実際、Webサービスへのログインや基本的な認証の手続きとしてIDとパスワードは、リーズナブルで敷居の低い手法と言える。しかし、一度IDとパスワードが漏れては取り返しがつかない、という状況ではセキュリティに不安を覚えるのも無理からぬことだ。では、いったいどのような対応方法が考えられるのだろうか。
認証方法ごとのセキュリティ強度とコストの比較
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