注目のタブレット端末で社内ネットワークにアクセスする ～インターネット経由で、手軽に安全な接続を実現～
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iPadによって注目を集め始めたタブレット端末は、その後各社が開発を進め、今では幅広いラインアップで選択肢が広がっている。ノートPCとも携帯電話とも違うタブレット端末の特長を、ビジネスに活かせないかと模索している企業も多いだろう。タブレット端末から社内ネットワークへ自由にアクセスできれば、その活用法はさらに広がるはずだが、それにはセキュリティの確保が必要となる。そこでNTTPCコミュニケーションズを訪ね、タブレット端末の最新動向とセキュアな通信方法への取り組みについて話を伺った。
端末の選択肢が充実しビジネス活用も広がりを見せる
ネットワーク事業部 サービス開発部
ネットワークサービス開発担当
担当課長 中小企業診断士 米国PMI認定PMP
三澤 響氏
「画面が大きく操作が簡単なiPadは、お客さまに画面を見せたり操作してもらったりする用途に向いており、実際にそうした方面でのビジネス活用が中心でした。しかし今では、用途に応じてより適切な端末を選ぶことができるようになっており、さまざまなビジネスに活用しやすくなっています」（三澤氏）
例えば業務アプリケーションやグループウェアを1人で使う場合には、iPadより画面は小さいが携帯性に優れたGalaxy Tabのような端末もよいだろう。メール送受信やスケジュール管理程度なら、さらに携帯性に優れたスマートフォンという選択もある。また、スマートフォンが普及して従業員個人の携帯電話にもスマートフォンが増えてきているため、個人の携帯端末から社内ネットワークに接続したいというニーズも生まれていると三澤氏は言う。
「いずれの場合も共通しているのは、『社外から社内ネットワークに接続して業務を行ないたい』という要望です。その実現に重要となるのは、セキュアな通信方法の確立です」（三澤氏）
こうしたニーズを先読みし、NTTPCコミュニケーションズは2010年9月には「セキュアモバイル定額通信Wタイプ」、通称「セキュアアクセス for iPad」というタブレット端末向けのセキュアな通信ソリューションを発表した。携帯型のWi-Fiルータを使って、NTTドコモの「FOMA®」網に接続し、そこからNTTPCコミュニケーションズの閉域網を通じて社内ネットワークに接続するサービスだ。ワンタイムパスワードを使用し、なおかつインターネットを経由しない安全な接続サービスだ。端末にデータを保存して持ち歩かなくても済むよう、オンラインストレージも合わせて提供される。
このサービスは大きな反響があり、ビジネスにおけるタブレット端末の利用意向が高まっていることを感じていると三澤氏は言う。
「iPadに限らず、スマートフォンやタブレット端末から企業のネットワークを使いたいという要望は非常に多いです。セキュアアクセス for iPad（通称）には、サービス発表から約半年の間に多数の問い合わせをいただきました。端末の選択肢も増え、需要はますます増えているようですね」（三澤氏）
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