【事例】国際化、標準化を背景にフルスクラッチからERPパッケージに全面移行。新システム導入の決め手とは
エレコム 取締役社長 葉田順治氏
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特に、その企画力には目を見張るものがある。たとえば、女性や若者をターゲットとした新発想のヘッドフォン、従来にない斬新なデザインのマウスなど、付加価値の高い製品を提供することで、顧客の新しいニーズを掘り起こすことに成功している。さらに、ロジテックも含めるとグッドデザイン賞を15個も受賞するという、この規模の企業としては群を抜くデザイン力を誇る企業でもある。
海外市場への取り組みも積極的だ。2007年にPCアクセサリの販売を手がける独ednet AGを買収し、ヨーロッパ市場への足がかりを固め、中国を中心とする新興国市場でも、積極的に販売チャネルの拡充を進めている。そんな同社が、強く意識しているキーワードが「ジャパン・クール」である。
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グローバル企業への基礎を着々と固めつつあるエレコムだが、もともとITへの取り組みは、非常に先進的かつ積極的であった。
「私は、ITは空気のようなものだと思っています。日頃から、社員がITを特別なものだと感じないようなインフラを作れ、と言っているのです。社員が特に意識しなくても、『仮説』『実行』『検証』のサイクルを回せるようなインフラを整えてきたつもりです。ですから、ITへの投資は、他社と比べてもかなり大きいと思います」(葉田氏)
それはERPに関しても同様であった。実は、エレコムは海外で著名なERPパッケージを、国内でいち早く導入した企業でもあった。
「海外製のERPパッケージは、かなり早い段階で導入しました。しかし、当時はまだ機能が十分でなかったこととコスト的な問題から、そのパッケージは2年ほどでやめて、スクラッチ開発に切り替えたのです。その後は、開発したシステムを作り込んで利用してきましたが、企業規模が大きくなったこと、海外展開への対応、さらに管理コストなどを総合的に判断して、再びERPパッケージを導入する決断をしたのです」(葉田氏)
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