最後の砦なのに「特権ID管理」は手作業のままで良いのか? ゼロトラスト時代の最適解は
- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
「最後の砦」を手作業に頼っている危険な現実
コロナ禍は、企業のセキュリティ対策に大きな転換をもたらした。テレワークが拡大してこれまでオフィス内にあった人、端末、データが社外に出ていき、クラウドの利用が広がった。その結果、従来の社内/社外の境界線を守る「境界型防御」だけでは企業の重要資産を守れなくなってきている。代わりに登場したのが、「信頼せず、常に確認せよ」という「ゼロトラスト」の考え方だ。現在、多くの企業は境界型からゼロトラストへと、セキュリティ対策の転換を図っている。ゼロトラストを実現するにはさまざまな対策が必要になるが、特に重要な対策の1つがID管理である。中でも機密性が高く、厳重なセキュリティ施策が求められるのが「特権ID」だ。システムのシャットダウンやユーザー権限の変更、機密情報へのアクセスなど、“何でもできる”特権IDが漏洩し、悪用される影響は計り知れない。最悪の場合、企業活動そのものが止まってしまう。その意味では、特権IDはセキュリティ対策の「最後の砦」である。そこが陥落したら、城は落ちる。
ところが、その特権IDを手作業で管理している企業は少なくない。たとえば、システム保守の担当者がExcelの申請フォームに入力し、承認者にメールで送る。承認者が押印してシステム管理者にメールすると、管理者は特権IDとパスワードを担当者に払い出す。作業が終了したらパスワードを手動で変更する。こうした作業を、システムごとに、作業が必要になるたびに繰り返している企業も少なくない。
こうした状況が、セキュリティはもちろん、作業負荷・効率性、監査の観点でも問題であることは明らかだ。ゼロトラスト時代、特権IDはどう管理するべきなのだろうか。
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!